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スペースワールド入場190万人 昨年、閉園惜しむファンで急増

2018年03月14日 03時00分 更新

記者:井崎圭


  • スペースワールドの営業最終日、打ち上げ花火を楽しむ来場者たち=昨年12月31日、北九州市八幡東区(撮影・古瀬哲裕)

  • 加森観光の加森公人社長

 2017年12月末に閉園したテーマパーク「スペースワールド」(SW、北九州市)の昨年1年間の入場者数が190万人を超えたことが分かった。運営会社の親会社だった加森観光(札幌市)が明らかにした。閉園を惜しむファンらの駆け込み来園によるもので、全盛期だった1990年代後半に迫る水準。全国のテーマパークで4位になるとみられる。

 SWは13年度から入場者数を公表しておらず、加森観光の加森公人(きみひと)社長が西日本新聞の電話取材に答えた。

 テーマパークの調査などを行う調査企画会社「綜合ユニコム」(東京)によると、190万人超の入場者数は、東京ディズニーリゾート(千葉県)▽ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪市)▽ハウステンボス(長崎県佐世保市)−に次ぐ規模という。

 SWは90年開業。05年に加森観光が新日本製鉄(現新日鉄住金)から営業権を引き継いだ。年間入場者数は97年度に最多の216万人を記録したが、01年度に200万人を割り込み、07年度には過去最低の147万人まで落ち込んだ。その後は若干の回復傾向が続き、16年12月の閉園発表後、17年は来場者が急増した。

 加森社長は「最後に多くの方に来場いただいたのは、皆さんに愛されたことの証しだと思う」と振り返った。

   ◇   ◇

「スペワ閉園つらかった」 運営の加森観光社長一問一答

 昨年12月に閉園したスペースワールド(SW、北九州市)を傘下に持つ加森観光(札幌市)の加森公人(きみひと)社長は西日本新聞の電話取材に、新日本製鉄(現新日鉄住金)からの経営譲渡後の12年間を振り返り、閉園への思いやファンへの感謝を語った。2016年の閉園発表後、取材に応じたのは初めて。一問一答は次の通り。 (聞き手は井崎圭)

 −12年間を振り返って。

 「楽しく仕事をさせてもらった。経営譲渡された05年当時は、地元の利用客の減少が顕著だった。地域密着路線への転向が必要だと思い、プールやスケート場を開設、年間パスポートの値下げを断行した。利用者は数年で回復傾向に転じた」

 −その分「宇宙」という開園時のテーマは薄れた。

 「宇宙は『未来を追う』と同義だ。常に新しさを求めなければならず、投資のスピードが速くなり経営に負担になる。だから社員には『地球大好きスペワ』をテーマにしよう、と言ってきた」

 −経営状態はどうだったのか。

 「譲渡後3年目で黒字化を達成し、それ以降はずっと黒字だった。前体制で経営は肥大化し、例えば社長室や管理部門の事務所が広すぎるなど課題があった。配置見直しや業務効率化を進めたら黒字化は難しくなかった」

 −では、なぜ閉園したのか。

 「契約や相手(新日鉄住金)があり、諸般の事情としか言えない。九州のマーケットは大きく、閉園の決断はつらかった。閉園発表後、大勢のファンが詰め掛け閉園を惜しんでくれた。愛された証明だ。ただ、やれる範囲、やれない範囲というのがある」

 −地元に一言。

 「本来、地元に直接出向いてあいさつをしたいが、契約上それはできない。『お世話になりました。ありがとうございます』と言いたい」










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