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子ども食堂に安心・安全を 湯浅・法政大教授に課題聞く

2018年03月14日 15時00分 更新

記者:伊藤完司


  • 子ども食堂の課題について語る法政大の湯浅誠教授

 子どもたちに温かい食事や居場所を提供する「子ども食堂」は各地で急速に広がっている。地域で連携が構築され、さらなる発展が期待される一方で運営面の課題も指摘されている。17日に福岡県春日市で開催する「広がれ、こども食堂の輪! 全国ツアーin福岡&九州サミット」で基調講演する法政大の湯浅誠教授に現状と課題を聞いた。

 −子ども食堂が急増する背景をどう見ているか。

 「地域のつながりを再構築したい人たちが子ども食堂に取り組んでいる面がある。地域の関係が希薄になりすぎて、親以外は誰も子どものことを知らない状況も生まれている。道で子どもと会っても自然に声が掛けられる地域づくりをしたい人は多い」

 「子ども食堂が誕生しただけでニュースになった時代は終わり、地域への浸透や持続性が求められる『第2ステージ』に入った。最初は『貧困家庭の子どもだけを集めてご飯を食べさせるなんてかわいそうだ』と言われ、誤解もあったが、地域の交流拠点、共生拠点を目指しているという理解が広がってきた。その次の段階で課題が見えてきた」

 −どんな課題があるか。

 「運営側は開催に不可欠な『人・カネ・場所』に注意が向きがちだが、外部の人は特に二つのホケン(保健衛生と保険)に注目している。学校の先生が子どもを紹介しようと思っても『何かあったらどうしよう』という不安を払拭(ふっしょく)できないと、ちゅうちょする」

 「食中毒やアレルギーに対応する姿勢や保険に入って万が一に備えることは安心感につながり、協力者が増えやすい。多くの食堂が保険に入っているが外部に伝わっていない。チラシには必ず保険に入っていることを示すワッペンを付けて周知する方法もある」

 −子ども食堂は今後、どう発展すべきか。

 「子ども食堂は運営の仕方もいろんな形があり、バラバラだと言われるが、それが豊かさでもある。一方で最低限の質は保つ必要がある。17日のサミットではこうした課題を共有し、関係者の連携も深めたい」

   ◇   ◇

17日、春日市で「サミット」

 「広がれ、こども食堂の輪! 全国ツアーin福岡&九州サミット」(実行委員会主催、西日本新聞社共催)は17日午後1時15分から、福岡県春日市のクローバープラザで開かれる。NPO法人「豊島子どもWAKUWAKUネットワーク」の栗林知絵子理事長が総合コーディネーターを務め、食堂開設のノウハウを学ぶ分科会もある。実行委はサミット運営費の寄付も呼び掛けている。

 問い合わせは実行委事務局のNPO法人チャイルドケアセンター=092(502)8822。










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