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「親トランプの強硬派」ポンペオ氏に懸念 北朝鮮政策、見通せず

2018年03月15日 09時29分 更新


  • 13日、米西部カリフォルニア州サンディエゴのミラマー航空基地で演説するトランプ大統領(AP=共同)

 【ワシントン田中伸幸】トランプ米大統領が新国務長官に指名したポンペオ中央情報局(CIA)長官は、北朝鮮の核問題解決に向け金正恩(キム・ジョンウン)体制の転換を容認するような発言をするタカ派で、トランプ氏の厚い信頼を得ているという。ただ、直面する対北朝鮮政策への影響について米国内では、北朝鮮との対話や交渉でトランプ氏の代理として適任との期待がある半面、強硬姿勢が強すぎて対立激化や軍事衝突を招きかねないといった懸念が交錯する。

→ティラーソン氏、無念さにじませ

 「議会から承認されれば米国が永遠に安全で強く、誇り高く強大で、自由であるために懸命に働く」

 ポンペオ氏は13日、国務長官指名を受けて声明を発表。トランプ外交のけん引役への強い意欲を示した。

 トランプ氏に抜てきされ昨年1月、下院議員からCIA長官に就任。米情報機関の中枢で北朝鮮問題を最重要課題と位置付けてきた。

 トランプ氏から解任を通告されたティラーソン国務長官は穏健路線で、北朝鮮やイランの核開発などへの対応を巡り昨年来、強硬姿勢のトランプ氏と対立。その都度、解任されるとの観測が広がる中、ポンペオ氏は後任の有力候補の一人と目されていた。

 米ワシントン・ポスト紙は識者の見方として、ポンペオ氏が国務長官就任を視野に「各国の外交担当者との関係構築を進めてきた」と指摘。国務省内には、トランプ氏と良好な関係を築けなかったティラーソン体制下で、ホワイトハウスに外交政策の主導権を奪われている現状に対し、トランプ氏と親しいポンペオ氏がトップに就くことで「復権」への期待が高まっているという。

 ロイター通信がホワイトハウス高官の話として伝えたところによると、トランプ氏は米朝首脳会談に「新しい外交チーム」で臨みたいとの意向を持っていたとされる。

 トランプ氏が金正恩朝鮮労働党委員長との直接会談を目指す北朝鮮政策については、トランプ氏がポンペオ氏を重用しているだけに、北朝鮮側が「信頼できる交渉担当者」とみなす可能性があるといった声が、複数の識者から上がる。

 問題はポンペオ氏の過度な強硬姿勢だ。核放棄を巡り、歴代米政権から妥協を引き出すなど巧みな外交を仕掛けてきた北朝鮮に対し、ポンペオ氏は厳しい姿勢を貫けるとの見方があるが、「北朝鮮への先制攻撃や体制転換に前向き」との指摘もあり、北朝鮮が警戒感を強めるのは必至だ。

 ティラーソン氏が閣外に去ることで、対話重視を訴える閣僚はマティス国防長官などごくわずかとなる中で、強硬論が北朝鮮との対話機運の高まりに水を差す可能性も否定できない。

 一方、ポンペオ氏はイランと欧米など6カ国が結んだイラン核合意の見直しに積極的だ。テリー元CIA上席分析官はこれによる悪影響を懸念。「北朝鮮がたとえ米国と何らかの核合意を結んでも、もし米国がイラン核合意を破棄すれば、北朝鮮は米国を信用できないだろう」と指摘する。



韓国「首脳会談に支障ない」

 【ソウル曽山茂志】トランプ米大統領がティラーソン国務長官を解任したことについて、韓国政府は「大切なのは北朝鮮の非核化を目指すトランプ氏の意思」(大統領府関係者)として、南北、米朝の各首脳会談の準備に支障がないと冷静に受け止めた。専門家には、対北朝鮮政策で強硬派とされるポンペオ中央情報局(CIA)長官の国務長官起用を警戒する声もある。

 康京和(カン・ギョンファ)外相は15〜17日訪米し、ティラーソン氏と会談して各首脳会談に向けて調整する予定だった。聯合ニュースによると、康氏は14日、「突然の変化だ」と述べる一方、米韓の交渉には影響がないとの見方を表明。ポンペオ氏との面識はないものの、「緊密な仕事ができるだろう」と述べた。ただ、予定通り訪米するかどうかは未定という。

 トランプ氏と親しいポンペオ氏の起用に関して、大手紙東亜日報は同日、「朝鮮半島の非核化に向けて米政府が総力戦を展開する意思だ」と評価。一方、韓国政府系の国立外交院の申範チョル(シン・ボムチョル)教授は「米朝交渉が不調に終われば、北朝鮮にさらに厳しい制裁や軍事行動を持ち出しかねない」として、米朝の“交渉役”としての韓国の役割がさらに重要になると指摘した。














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