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博多の人情で日本を「ぴりり」と元気に 華丸・大吉への期待

2018年03月18日 03時00分 更新

記者:木村貴之


  • TNC放送会館内スタジオに登場した映画「めんたいぴりり」の舞台セット。昭和30年代の中洲市場界隈を再現(撮影・木村貴之)

  • 俳優陣に交じって堂々とした演技を見せる博多華丸(左端)=ドラマ「めんたいぴりり2」の一場面(TNCテレビ西日本提供)

  • 美術プロデューサー・山本修身氏の監修の下、舞台セットは地面に至るまでリアリティーが追究されている

  • 食堂や電柱の看板など、空間の隅々にまで「昭和」の雰囲気が漂う

 福岡県民にとっては「隣の兄ちゃん」のような存在なのに、全国的には出世街道まっしぐら。そんなスター芸人といえば、博多が生んだ漫才コンビ「博多華丸・大吉」だ。そんな2人が出演する映画「めんたいぴりり」(来年1月公開予定)の撮影が進行中ということで、現場を訪問してみた。

 映画は、今年創業70周年を迎える、めんたいこ製造販売「ふくや」(福岡市)の創業者、故川原俊夫さんをモデルにした人情物語。TNCテレビ西日本が2013年に制作したドラマの映画化で、今年の開局60周年を記念して製作に参加する。メガホンを握るのは、ドラマに引き続き、福岡を拠点に数多くの映像作品を手掛ける江口カン監督。これでもかというぐらい「福岡」一色だ。

 訪問したのは、TNC放送会館内にあるスタジオの舞台セット。主人公夫婦が営む食品雑貨店「ふくのや」やホルモン居酒屋、金物店などが軒を連ね、昭和30年代の中洲市場界隈をリアルに再現してある。どれも素晴らしい出来だが、驚いたのは地面。土や石、腐葉土を混ぜて造り、踏み固めてスタッフが水を撒くという徹底ぶりだった。

 それもそのはず。美術プロデューサーはフジテレビ出身の山本修身氏(77)。「オレたちひょうきん族」「笑っていいとも!」「世にも奇妙な物語」など数多くの番組で美術セットを手掛け、ひょうきん族キャラクター「タケちゃんマン」「ブラックデビル」の生みの親でも知られる超大物なのだ。
 
 この日は、ドラマ同様に妻を演じる福岡出身の女優・富田靖子ら共演者が勢ぞろいしていた。主役の華丸は、役作りで丸刈り姿になり、体も絞って、気合十分。持ち前の人懐っこさと博多弁で物語をリードし、味のある演技はもうベテラン俳優と言ってもいいほどの貫禄があった。大吉も友情出演するが、華丸が集中的に撮影に専念。相方の留守を守る深いコンビの信頼も、熱演の支えになっている。


映画「宇宙戦争」(S・スピルバーグ監督)のPR企画で記者が博多華丸・大吉と共演したFM公開生放送。この時、記者は無謀にも「笑い」で2人に挑んだこともあった=2005年、福岡市・天神
木村貴之(きむら・たかゆき)<br />
1994年から西日本新聞記者。趣味は釣りとエレキギターの手入れ。好きな映画は「椿三十郎」「八つ墓村」「ナチョ・リブレ」。音楽はレッド・ツェッペリン「貴方を愛し続けて」、寺井尚子「ジャズ・ワルツ」、里見洋と一番星「新盛り場ブルース」









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