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事業拡大へ人材多様化 山口油屋福太郎(Q&Aと動画付)

2018年03月20日 03時00分 更新

記者:中野雄策


  • 山口油屋福太郎の田中洋之副社長

  • 山口油屋福太郎のロゴ

  • 社内に掲げられている社員の名前が書かれた「表札」

田中洋之(たなか・ひろゆき)副社長

 食品の卸売りが基幹事業だったが、メーカーとしての新規マーケット開拓や小売りの店舗展開など多角的に事業を拡大している。商品自体もブラッシュアップに取り組んでおり、今は転換点にいる。

 規模の拡大に伴い、事業部門が増えている。製造部門だけでも、めんたいこや、せんべい「めんべい」がある。ゆくゆくは要所要所で管理職になる人が欲しい。

 これまでは、バスケットボールを中心にスポーツ関係者から紹介をいただくなどし、人材を採用してきた。しかし事業拡大には、多様な人材が必要になる。2017年の春採用から、一般からの定期採用を始め、今年で3回目になった。10人程度を採用する予定だ。

 フレックスタイム制の導入だけでなく、営業では社員の得意分野に応じて仕事を配分し、効率を上げている。入社時に各社員の名前を書いた表札を制作し、社内に掲げている。当社は社員一人一人を家族と思っている。


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これがわが社の人財活用術だ
qBizが聞きたい7つの質問

 ※回答は田中氏。動画「仲間になるあなたへの伝言」出演は本人

 (1)即内定! ぜひ会社に迎えたい人材とは?

 広い視野を持ち、何事も自分の事としてとらえられ、人のために率先して働くことができる人がほしい。他人事としてではなく、主人公意識を持つ人。人のことでも自分のことと思ってやれる人。自分本位ではなく、人の役に立ちたいと思う人。仕事はチームで動くことも多く、1人だけではやれない。人を思いやれる人がほしい。

 事業規模が大きくなるにつれ、関連して事業部門が少しずつ増えている。製造部門でも、めんたいこや、めんべいがある。ゆくゆく要所要所で管理職になる人がほしい。10年ぐらいで育ってもらえたら一番いい。スピードが速い世の中だから、若い世代と同じ感覚を持てる人が、商品開発やマーケティングをある程度しないと、売り上げにもつながらない。

 これまでは、バスケットボールを中心にスポーツ関係者から紹介をいただくなどして、人材を確保してきた。しかし事業拡大には、多様な人材が必要になる。2017年の春採用から、一般からの定期採用を始め、今年で3回目になった。10人程度を採用する予定だ。

 (2)採用活動で一番の悩みは?

 中小企業なので、大企業ほどの労働条件の提示ができていない。初任給は2年前に19万円から20万円に上げ、見劣りはしていない。ただ、給与面よりも休みがほしい、と言われる。プライベートも大切にする人が多く、入社をちゅうちょされる。今は年間休日の設定は94日だが、少しでも増やしたい。そのためには、社内で効率がいい働き方を進めないといけない。

 (3)いま会社として一番忙しいことって何ですか?

 卸売事業が基幹産業だったが、メーカーとしての立ち位置をつくろうと、新規マーケット開拓のための商品開発などに取り組んでいる。卸売では、今までは福岡市近郊をルート営業で回って食材提案をしてきたが、大口ユーザーに対する広域の営業も力を入れている。野菜の仲卸事業も始め、青果物の取り扱いも増えた。

 小売りも新しく店舗を展開している。商品も、もう一回、ブラッシュアップしている。めんべいもご支持いただき、製造も忙しい。食絡みの多角的な事業拡大のため、お客さまへの提案が増えている。

 (4)10年後、あなたの会社はどうなっている?

 食を基幹とした会社であることは変わらない。それが、自分たちの強みだからだ。ただ、取り扱いのチャンネルは増える。海外も含めて事業エリアも拡大していく。製造部門としては、今はめんたいこにこだわっているが、枠は取っ払われている。事業も人材も多様化している。

 (5)社員の能力開発、スキルアップのために取り組んでいることは?

 昨年4月から、インバウンドのお客さまに対し、販売員が語学対応できるように取り組んでいる。英語、中国語、韓国語の簡単なやりとりができるよう、現場での日常業務を通じた教育OJTも含め、講師に定期的なトレーニングをしてもらっている。販売員も「今までは少し怖かったけど、声かけできるようになった」「売り上げが増えた」と言っていている。

 (6)同業他社と比べた場合、あなたの会社の売りは何ですか?

 同業他社はどこか、ある意味いつも悩んでいるが、「同業他社がいない」のが強みだ。食に絡んで、卸売も、製造も、小売りもあり、多様性がある。専門性を追求するだけではなく、学べる部門、業種が多い。また、「とりあえずやってみたら」と社長も言い、「あれはだめ、これはだめ」とは言わない。とりあえず、楽しいことならちょっとやってみよう、という社風だ。社長や専務も同じフロアにおり、経営陣との距離が近い。

 (7)「働き方改革」やってますか?

 昨年からフレックス制度を導入した。また、営業は新規飛び込みも、ルート営業も全員一律でやってきたが、得意不得意がある。得意不得意に応じて、ルートセールスを増やしたり、新規営業を増やしたり、人によって配分することでミスマッチを減らした。効率が上がり、売り上げが増え、残業も減った。好きなことは、どんどんやるからだ。公私のどちらも充実させたい人が多いので、会社にいる時間が長いと、嫌がられる。会社も、なるべく効率よく仕事してくれればいい。お互いに負担がなくなる。

 ※山口油屋福太郎のホームページはこちら

山口油屋福太郎
 1909年に食用油の製造業として創業。本社は福岡市。めんたいこなど食品の製造、卸売り、小売り、輸入などを幅広く手掛ける。めんたいこを使ったせんべい「めんべい」がヒット商品となり、総合食品メーカーとして成長。支店や工場、直営店を全国に展開する。2017年12月期の売上高は138億円で、従業員数は548人。









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