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【PDF付き】天神に「リッツ・カールトン」 積水・西鉄連合が優先交渉権

2018年03月28日 03時00分 更新

記者:天神再開発取材班


  • 大名小跡地に建設される24階建てビルのイメージ図。左は西鉄グランドホテル(福岡市提供)


  • 上空から見た大名小跡地

  • 関連資料(PDF)

 福岡市は27日、中央区の大名小跡地(約1・2ヘクタール)を再開発する民間事業者として積水ハウス(大阪市)や西日本鉄道(福岡市)、西日本新聞社(同)など12社で構成する企業グループを優先交渉権者に選んだと発表した。国家戦略特区によって一帯の建物の高さ制限が緩和され、外資系の高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン」が入る24階建て(110メートル)の高層ビルを核とした複合施設が2022年12月ごろに全面開業する。

 大名小跡地は都心の明治通りに面した一等地。昨年夏、航空法に基づく高さ制限が約76メートルから約115メートルに緩和され、市は再開発事業「天神ビッグバン」の拠点の一つと重視している。

 積水グループの計画によると、ホテル・オフィス棟のほかに、賃貸マンションや公民館が入るコミュニティー棟(18階建て)、広場(約3千平方メートル)、イベントホールなどを整備する。

 ザ・リッツ・カールトンは米マリオットグループが運営する高級ブランドホテルで、ホテル・オフィス棟の高層部を占める全147室を50平方メートル以上の広さにする。リッツの進出は国内で7カ所目。1〜2階は商業フロアで、日本初進出の店舗を誘致する。

 コミュニティー棟1階の公民館などは、21年秋に先行して開設される。旧校舎内にある市の創業支援施設「福岡グロースネクスト」は10年ほど維持される。

 用地は市が継続して所有し、積水グループは年間約5億8千万円の借地料で70年間借り受ける。

 市は昨年10月から事業者の公募手続きを始め、積水グループ以外に、福岡地所とJR九州をそれぞれ中核とする二つの企業グループが名乗りを上げた。大学教授や市幹部で構成する評価委員会が借地料を含む事業計画を審査し、積水グループは特にホテルやオフィスで高い評価を得て、次点の福岡地所グループを僅差で上回った。

 高島宗一郎市長は「天神ビッグバンがさらに加速し、福岡の都市機能が強化されることを期待する」とのコメントを発表した。

   ◇   ◇

天神ビッグバンに弾み 福岡市「街のシンボルへ」

 福岡市中央区の大名小跡地の再開発を手掛ける優先交渉権者が積水ハウス(大阪市)、西日本鉄道(福岡市)を中心とする企業グループに決まり、高級ホテルやオフィスをそろえた「超一等地」の街づくりが始動する。市は「天神ビッグバン」と名付けた中心街の再開発事業の起爆剤としたい考えだ。

 天神ビッグバンの対象地域は、商業施設や企業が集積する天神を東西に貫く明治通り一帯で、市はその西側にある大名小跡地を「西のゲート(門)」と位置付ける。市内に不足している高級ホテルを核に、天神全体のシンボルとなる将来像を思い描く。

 天神地区周辺は福岡空港に近いため、航空法で建物の高さが約76メートルに制限され、再開発の障害になっていた。高島宗一郎市長が国家戦略特区を活用して国に働き掛けた結果、大名小跡地の高さの上限は昨年夏に約115メートルに緩和。民間事業者が、より自由に計画できる環境が整った。

 天神ビッグバンを巡っては昨年、明治通りの東側で再開発第1号のビル、天神ビジネスセンターが着工した。だが、地元政財界では「それに続く案件がなかなか出ない」(市関係者)と指摘されている。

 市は、大名小跡地の再開発始動が明治通りに面したビルの建て替えを促し、天神ビッグバンの中心部で西鉄が計画する福岡ビル一帯の再開発などに弾みをつける効果を狙う。

 大名小跡地にできるのは高層の高級ホテル・オフィスビルだけではない。市は地域行事や災害時の避難場所に使える広場、公民館などの公共施設も再開発の必須条件にした。地元の要望を踏まえ、先進性と市民生活が調和した街づくりが求められる。

※PDFに各企業グループの構成社、評価結果など

◆天神ビッグバン 2024年を期限とし、福岡市・天神地区の老朽化したビル30棟を対象に、耐震化による民間建て替えを誘導する再開発事業。国と市の規制緩和を組み合わせ、新ビルは高さ上限を約115メートル、容積率は最大1400%まで認める。市は九州、アジアから天神地区に人を呼び込み、創業も後押しして経済効果と新規雇用を生み出したい考え。









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