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バー「ソロモン」、キープするのはガンプラ ホワイトベースは”陥落” <ガンダムを訪ねてin九州>

2018年03月30日 03時00分 更新

記者:三重野諭


  • ソロモンの人気メニュー「ズゴックの唐揚げ」(左)と「ゴッグの爪」


 昼間は自営で内装関係の設計などを手掛ける大佐。初代ガンダムをリアルタイムで見ていた世代で、ガンプラは並んでもなかなか買えなかった。「なぜか買いたくもない戦車とか飛行機のプラモを一緒に買わされるという。『うわ、こんな商売あるんだ』。大人の商売を勉強できた時代でした」

 「Z」、「ZZ」を見た後、一時期ガンダムから離れた。「当時はデザインがかっこいいな、という見方をしていて、ストーリーはあまり見てなかったんですよ。大人になってもう一度見直して、深い内容だなあと。正義の味方と悪が戦うんじゃない、人と人との戦いなんだと感じました」。20歳ごろから再びガンプラにはまるなど、ガンダム愛がよみがえった。

 「宇宙世紀」だけじゃなく、「00」なども見るが、やっぱり初代が好き。店の中もファースト寄りだ。元々は客としてガンダムバーを楽しむ側で、福岡でのオープンを待つ側だった。だが「待てど暮らせど福岡にはできないので、自分の願望をやっちゃえ」とばかりに、2009年の6月に開店した。

「坊やだからさ」「ズゴックの唐揚げ」

 ソロモンの看板メニューは、シャアのコスプレをして、グラスを片手に「坊やだからさ」とつぶやける「シャアのバーボン」。そしてダイニングバーだから当然、フードにもこだわりがある。ズゴックのフィギュアと唐揚げが一緒に盛られた、その名も「ズゴックの唐揚げ」だ。自家製のガーリックパウダーを衣に混ぜて手作りしており、意外と言っては失礼だが、人気というのもうなずける味だった。

 「『生きの良いズゴックがベルファストで取れて、博多港に送られた分を料理しています』みたいな、そういう変なことばっかり考えています。ついこんなのが面白いだろうなと思うと、やっちゃうんですよね」

 メニューは自身の願望の塊だが、プラモなどにあふれた店内は客と作り上げた。オープン当時はスカスカだったが、今は置き場所が無くなりつつあるほど。

 「そろそろやばいですね。カウンターもどんどん狭くなって、無理してますもんね。どうしましょうかね。お客さんのものは処分できないですからね」



<次ページ:当初の店名候補は…>

シャアのコスプレで「坊やだからさ」。願望をかなえるメニューを作ったソロモンの「大佐」
(左)縛られた赤鼻(右)沈んだハイゴッグ
ソロモンでの戦いを再現したジオラマ
経営不振のため、3月末で閉店する「ホワイトベース」









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