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バー「ソロモン」、キープするのはガンプラ ホワイトベースは”陥落” <ガンダムを訪ねてin九州 第1話>

2018年03月30日 03時00分 更新

記者:三重野諭


  • (左)縛られた赤鼻(右)沈んだハイゴッグ

  • ソロモンでの戦いを再現したジオラマ


 店の奧、特等席ともいえるテーブルの隣には、ソロモンでジオンと連邦が激戦を繰り広げるジオラマがある。ビグザムにドム、ザクと相対するジムやボール。常連客と店のスタッフが協力して作り上げ、ホビーショーに出品した。場面といい、経緯といい、バーの象徴的存在だ。

 実はソロモンという店名は、大佐の第一希望ではなかった。子どものころ、ザクのデザインに驚いてガンダム好きが始まったという、根っからのジオン党。当初、店名に考えていたのは「ア・バオア・クー」だった。

 「サーベルを飾ったりとか、シャアとアムロが戦ってるあの部屋をつくりたいとか…。でも、調べたら、聖地の名古屋にア・バオア・クー(という名のガンダムバー)があったんですよ。日本に二つあっちゃ駄目だろうという、変な使命感が湧きまして。当時、無いのはソロモンがグラナダか。ソロモンの方が皆さんよく知ってるかなと」

 大佐はファースト好きだが、客はさまざま。「ガンダムの入り方として、40代の方はファースト見てました、30代の方はBB戦士からとか。女性で多いのはSEED見て、それからさかのぼったり」

 来店は20〜40代がまんべんなく多いといい、2、3年前からは女性も増えたとか。「ユニコーン辺りで若い声優さんも出てたので、その声優さんのファンもいらっしゃるのでは」

 そして、ガンプラ好きにも女性が少なくないという。半年に1回ほど店が開くガンプラ選手権。「作品を評価してもらう場ってなかなかないですけど、専門の本とかプラモデル店の主催って、ガチじゃないですか。ここはおふざけで、ゆる〜い感じでやってます。酔っぱったお客さんが投票してますから(笑)」

 選手権では○○縛り、というようなルールを設けることもあるが、「水陸両用縛り」という回では、モビルスーツではなく、水陸両用に乗るキャラクター「赤鼻」を縛ってきた作品が出た。「ダジャレです。もはやプラモでもない(笑)」。インパクトで優勝を飾った。

 気になるガンプラがあった。この沈んでいるのは…ハイゴッグ? 「そうです。お母さんとお子さんが別の作品を作っていて、海に沈んでいるのはお母さんの作品です。アイデア満載で、選手権は楽しいですね」



<次ページ:「戦争」は終わらない>

シャアのコスプレで「坊やだからさ」。願望をかなえるメニューを作ったソロモンの「大佐」
ソロモンの人気メニュー「ズゴックの唐揚げ」(左)と「ゴッグの爪」
経営不振のため、3月末で閉店する「ホワイトベース」









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