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【福高讃歌】(43)平和を祈る音色 永遠に

2018年04月03日 03時00分 更新


  • アンジェラスの鐘を鳴らして巣立つ卒業生

 寒さが和らいだ3日、福岡高の中庭に高らかな鐘の音が響き渡った。校舎本館の外壁につるされた青銅色の「アンジェラスの鐘」。卒業証書を手にした3年生が1人1回ずつ打ち鳴らす、巣立ちの“儀式”だ。

 カトリック教徒に祈りの時刻を知らせるアンジェラスの鐘は、長崎原爆後、浦上天主堂の鐘ががれきの中から掘り出された経緯から「平和の象徴」としても知られる。福高の鐘は1944年に旧制福岡中に入学し、50年に卒業した福高2回生が「授業の始業、終業の合図に」と卒業記念品として贈呈した。戦時中の始業ベルは空襲警報と同じサイレン音で、2回生にとっては戦争の記憶そのものだった。

 平和の祈りを込めて贈られた鐘は、63年に同窓生からチャイム一式が寄贈されるまで使用された。一時取り外されたが、創立80周年を機に復元。以来、福高魂を鼓舞する「生命の鐘」として、母校の歴史を紡ぐ「伝統の鐘」として、色あせない音色を奏でてきた。










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