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育ち盛りに詰め込みは必要 教えて英進館(4)

2018年06月11日 12時00分 更新


  • 筒井勝美・英進館館長(撮影・宮下雅太郎)

 〈学習塾の経営者として、詰め込み教育をどう考えますか〉

 詰め込み教育という概念は極めて曖昧です。「悪」のイメージばかりが先行していませんか。

 知識も経験もない子供たちは、柔軟で吸収力がある小中学生の時代に少しでも多くの知識を理解させるため、反復練習が大切です。覚えることは忍耐力も必要です。でもその忍耐力が大学受験の勉強にも社会人になってからの各種試験にも必要です。

 〈学習塾は詰め込み教育をしていないと?〉

 多くの場合、学力到達度別にクラス分けするので、詰め込み教育というほど指導面での無理は少ない。公立の小中学校はそうしたクラス分けがないので、知識吸収力が高い子供と、そうでない子供が同じ授業を受けている。吸収力が足りない子には、同じ学習内容でも「詰め込み」なのです。

 理数系の場合、原理や公式は世界共通で普遍的な知識や法則です。1968年の中3のある数学教科書は271ページありました。1980年からの「ゆとり教育」で、2002年の中3の数学教科書は155ページに減りました。しかも挿絵などが増えました。

 日本のノーベル賞受賞者は自然科学系で22人います。彼らは全員が義務教育段階で「詰め込み教育」と言われた分厚い教科書で学びました。有名な山中伸弥さんは、勉強が過密だと最も批判された時代に中学生でした。育ち盛りの一時期、熱意ある教師が詰め込みと言われるくらい勉強させることは必要なのです。日本の科学技術は先輩たちの「遺産」でものづくり大国になったが、今後は怪しくなってきた、と感じています。(聞き手・椛島滋)

   ◇  ◇

 筒井館長への質問は、氏名と連絡先を明記し、西日本新聞社都市圏総局ファクス=092(711)6242、メール=tiiki@nishinippon.co.jp=へ。










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