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「ガンダム接待」は実在する? 涙、涙のめぐりあい 赤く燃える小倉のマスター <ガンダムを訪ねてin九州 第3話>

2018年05月11日 15時00分 更新

記者:三重野諭


  • 人気カクテルの「GN粒子」。飲んだらトランザムできるかな

 「北九州で最初のサブカル系バーやったんで、当初は何時間待ちとか、並ぶぐらいでした」。今では来客数は落ち着いたそうだが、地元企業の同好会「ガンダム部」が店を借り切るなど、熱烈なファンに支えられている。

 人気メニューはグリーンバナナというリキュールをベースにした「GN粒子」。色で勝負のカクテルだ。ショットグラスでジン、ウオッカ、テキーラが三位一体で客を襲う「黒い三連星」もよく出るというが…下戸の私には強敵すぎる。

若井おさむからの…まさかの古谷徹

 そんなジェットストリームアタックよりも、中原さんにとって強烈な出会いがあった。2012年9月、アムロ・レイ役の声優・古谷徹さんが来店したのだ。「前の日に若井おさむさんが来て盛り上がったんですけど、次の日にまさか『本物』が来るとは」

 若井さんもゲストとして参加した古谷さんのトークショーが、小倉で開かれたときのことだった。中原さんは古谷さんのサイン会で「小倉でガンダムバーをやってます」と名刺を渡したという。「まさか、その日に来てくれるなんて」

 古谷さんは店の壁やガンダムのシールドにサインをしてくれただけでなく、あの名ゼリフ(ご想像にお任せします)も披露してくれた。感激のあまり涙を流した中原さんに、「マスター、なに泣いてんの」とアムロばりの甘い声で尋ねた古谷さん。

 中原さんは「夢がかなったんです。そりゃ泣くでしょ」と涙声で返したという。

 シールドにサインが入ったガンダムは今、熊本店のシンボルになっている。「常連の男の子が『やりたい』って。こいつやったら大丈夫」と任せて出した2号店だ。

 厳しい飲食業界。経営面はどうなのか。「小倉店は全然黒字。熊本店は最初だいぶ苦戦しましたけど、今はやっと少し良くなって、トントンぐらい。まだまだ店が知られてないので、もうちょっと頑張らないと」。熊本では特撮ヒーローなどのサブカルバーがしのぎを削っているという。「『熊本は一つで勝負したら駄目』というような話も聞きました」

 信頼のおける常連客をいじったり、カラオケ選手権やガンダムクイズ選手権などの企画を繰り出したり、エンジョイしているように見える中原さん。「お店やってて楽しいばっかり。ストレスを感じないから、店休日なしでやれている」。とはいえ奮闘する姿には、マスターとしてのこだわりも見え隠れする。

 「こんだけグッズを用意しても、僕がクソやったら絶対客は来ないと思います。ブライトさんが一番大事。艦長が大事っす。ヘンケンもジンネマンもそうですけど、いい男にいいやつがついていきますから」


人気メニュー「黒い三連星」(中央)によるジェットストリームアタックを繰り出すマスター。右はカクテル「ザクレロ」
ガンダムバーでは定番サービスともいえる、コスプレも楽しめる。店の奥にはシャアザクがそびえ立つ
古谷徹さんのサインに敬礼するマスター。「店の宝です」









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