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オッさんも目移りする多彩な「グミ」の世界

2018年05月13日 03時00分 更新

記者:木村貴之


  • メーカー各社が多彩な商品を開発し、豊富な種類が流通するグミ。市場規模は400億円近くまで膨らみ、拡大傾向が続いている

  • 1988年に明治製菓(現・明治)が発売した「果汁グミ」。その8年前、同社は国産グミ第1号「コーラアップ」を発売し、国内グミ市場の礎(いしずえ)を築いたという(画像・明治提供)

 最近、妙に気になる菓子がある。果汁などをゼラチンで固めたグミキャンディ。スーパーやコンビニを訪れるたび、つい陳列棚を探してしまう。弾力性のある独特の歯応え、果汁100%のしっかりした味わい。それだけではない。五十路過ぎのオッさんが目移りするほど、個性豊かで多彩な商品が流通しているのだ。

 実はグミと出合ってまだ日が浅い。3カ月前の夜、福岡市・天神界隈のなじみのバーで飲んでいると、同年代の男性店主が手元の袋から何やら取り出し「これ、どうぞ」。フルーティーな香りを放つ一粒は直径2センチ弱の球状で、プニッとしてツルンとした指触り。パクついて驚いた。表面の膜と内側で歯応えが異なり、マスカット一粒を薄皮ごと食べるような食感。かむたびに果汁の美味しさが広がり、驚きはすぐ感動に変わった。

 商品はUHA味覚糖の「コロロ」だった。後日、ドラッグストアで探すと、棚にはいろんな種類のグミが並ぶ。1袋100円前後。物は試しと複数種類を買って食べ比べたら、これがまた楽しい。格段にかみ応えのある明治「果汁グミ」、少し軟らかめのグミが酸っぱいパウダーに包まれたカンロ「ピュレグミ」―。思わず「何だ、こりゃ」を連発した。

 反応は大げさに映るかもしれないが、理由がある。もともとソフトキャンディ類、とりわけキャラメルは好物だったが、ある時期から苦手になった。かみ続けるうちに虫歯治療跡の詰め物や被せ物がポロリ。2度や3度の話ではない。失敗を重ねるうち、ソフトキャンディ類を敬遠、というより嫌悪するように。グミにキャラメルのようなベタつきがないのを知らないまま食わず嫌いが続いていたところ、ようやく誤解が解けたわけだ。

 長年の食わず嫌いを反省し、グミについて調べると、また面白い。日本グミ協会(東京)によると、1920年、独ハリボー社が世界初のグミを発売。子どもの咀嚼(そしゃく)力を高める目的で開発されたといい、グミは「ゴム」を意味するドイツ語に由来するらしい。


木村貴之(きむら・たかゆき)<br />
1994年から西日本新聞記者。趣味は釣りとエレキギターの手入れ。好きな映画は「椿三十郎」「八つ墓村」「ナチョ・リブレ」。音楽はレッド・ツェッペリン「貴方を愛し続けて」、寺井尚子「ジャズ・ワルツ」、里見洋と一番星「新盛り場ブルース」









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