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30年前から「働き方改革」 拓新産業(Q&Aと動画付)

2018年05月22日 03時00分 更新

記者:下村ゆかり


  • 藤河次宏(ふじかわ・つぎひろ)社長

  • 拓新産業のロゴ

藤河次宏(ふじかわ・つぎひろ)社長

 「働き方改革」に着手したのは約30年前。当時、新卒採用の現場は大企業志向が強く、会社合同説明会に参加しても、地元の大学を訪問しても、学生から見向きもされなかった。小手先の改革では駄目だと、朝礼で完全週休2日制や残業ゼロを宣言し、20年以上前に達成した。

 働きやすい職場環境を最優先するため、取引先は約60社だったのを200社以上に分散。売上高は30年前から大きく変わっていないが、利益は10倍になった。利益率が高い理由には、徹底したコストカットがある。交際費はほぼゼロ。年賀状のやりとりもしない。一方で社内の人間関係向上には積極的に取り組み、運動やサークル活動などを年間12〜15回行う。

 社員に安心して長く働いてもらうため、経営計画は全社員に伝え、社員からも部署別に1年間の業務報告と新年度方針を発表してもらう。これらの積み重ねで連帯感の強い企業に育ったと思う。


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これがわが社の人財活用術だ
qBizが聞きたい7つの質問

 ※回答は藤河社長。動画「仲間になるあなたへの伝言」出演は本人

 (1)即内定!ぜひ会社に迎えたい人材とは?

 わが社の採用課程は、1次面接が「社長面接」。その中で重視するのは、わが社への志望度だ。話す姿勢を見たり、考えを聞いて、社員と一緒に頑張ってくれそうな人材を選んでいる。

 (2)採用活動で一番の悩みは?

 応募数が多すぎること(笑)。

 毎年、3人ほどの採用枠に対して数百人の応募がある。「働きやすい環境の会社」というイメージが定着したおかげだろう。だが、採用活動を控えることは考えていない。社員も毎年3人は育休を取るし、ぎりぎりの人員で社内がギスギスするのは避けたい。採用活動は毎年必ず実施する。

 (3)いま会社として一番忙しいことって何ですか?

 我々の会社は「成長志向」ではなく、「環境維持志向」。社員の負担をいかに減らすか、そしてその考えを取引先にも理解してもらうことが常に重要だ。月に1度は、レンタル先の現場を社員が訪問し、資材の返却方法や梱包方法などを伝えている。ここが一番重要で、苦労している。

 (4)10年後、あなたの会社はどうなっている?

 今期、新たな経営陣へのバトンタッチを考えている。人口減などで内需が下がる中、10年後もこの労働環境を守り続けることが重要。私も相談役としてサポートしていく。

 (5)社員の能力開発、スキルアップのために取り組んでいることは?

 年に10回以上、就業時間内に研修を行っている。外部講師は呼ばず、営業や管理の社員がそれぞれ報告者となって仕事を振り返り、効率の良い仕事について考えている。

 (6)同業他社と比べた場合、あなたの会社の売りは何ですか?

 社員の定着率の高さだ。我々は中途採用はしない。社員数は約70人で、退職者は年1〜2人程度。人材の確保、定着、育成を最重要課題に掲げているからこその結果だと思う。

 (7)「働き方改革」やってますか?

 30年前からやっている。本社の所在地は博多や天神から遠く離れているが、それでも多くの学生が志望してくれている。弊社の取り組みが広く知られるようになったおかげだ。

 ※拓新産業のホームページはこちら

拓新産業
 建設工事現場向けの作業用足場材のレンタル会社。1977年創業。本社は福岡市。従業員数は75人。完全週休2日制や残業ゼロに加え、有給休暇の完全消化、休日出勤ゼロ、育児休業取得率100%も実施。2015年に経済産業省の「ダイバーシティ経営企業100選」、17年に「第1回福岡県雇用管理改善企業 知事表彰」に選ばれた。









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