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「悪」の企業、実はホワイト? ヒーローショー業界を変える“ヤバイ”挑戦

2018年06月03日 03時00分 更新

記者:福間慎一


  • 笹井浩生さん

  • 悪の秘密結社が発行する「ヒーロー新聞」

◇   ◇   ◇

 秘密結社は今年1月、テレビ東京の経済ドキュメンタリー番組に取り上げられ、注目を集めた。ショーの依頼は全国から舞い込んでいる。昨年11月には東京に支社を設置、さらなるビジネスの展開をうかがう。

 各地にひしめく、ゆるキャラやご当地ヒーローの傍らで「悪役専門」というブルーオーシャンを切り開いてきた約2年半。笹井さんは今、可能性と課題の両方を感じている。

 可能性はなんといっても、ヒーローショーそのものの価値だ。

 「ゲームも遊びもイベントも、一方的に作り手が提供するだけのスタイルは、もう『おなかいっぱい』。お客さま自身が参加していることが大事。昔は作り置きのパッケージのショーで通用したかもしれないが、今はお客さまを巻き込む双方向のものを作っていかないと。そういう意味では、楽しんでもらいながらプロモーションもできるヒーローショーは、エンターテインメントビジネスとして機動性が高い」

 課題は、結社の「悪行」を世に知らしめる手段が少ないこと。特撮番組のヒーローと違い、ヤバイ仮面にはメディアがない。露出を増やしたいが、知名度がなければ声がかからない。その知名度を上げるには、露出が不可欠――。そんな「ニワトリと卵」のようなジレンマはヤバイ仮面に限らず、多くの芸能関係者に共通する悩みだろう。

 ということで、自ら4月に創刊したのが「ヒーロー新聞」。毎月7000部を発行し、ヒーローショーの現場などで無料配布している。すでに3号を数える紙面は幼児向け雑誌顔負けの迫力だ。

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※「吹王火剣(ふくおかけん)フクオカリバー」は福岡を中心に活躍中
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 見出しからも分かるとおり、「エリア(地域)ヒーロー」の情報に特化した、唯一無二の媒体だ。笹井さんは「媒体としてはまだまだ完成度が低い」としながらも、「造形レベルが高い福岡のヒーローを体系的に紹介して、ファンを増やしたい」ともくろむ。



記者会見場にさっそうと登場するヤバイ仮面
扉の外で出番を静かに待つヤバイ仮面。右手前はガンツ不動産のマスコットキャラ「たねぱん」(後ろ姿)
スポンサー枠があるヤバイ仮面のスーツ
福間慎一(ふくま・しんいち)<br />
福岡市生まれ、2001年入社。文化部、長崎総局、本社報道センターなどで記者。16年9月からヤフーに出向、17年9月からqBiz編集長。特技は居酒屋のメニューを指1本でくるくる回すこと。









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