ようこそ ゲスト様

qBiz 西日本新聞経済電子版

福岡空港の「民営化」

一覧ページへ

福岡空港「着陸経路」変更案 地場連合が国に提案 発着容量21万超に拡大

2018年07月02日 03時00分 更新

記者:黒石規之、岡部由佳里、石田剛


 2025年3月完成予定の福岡空港の滑走路増設をにらみ、来年4月から空港運営事業者となる地場企業中心の企業連合が、航空機の着陸経路の変更を国土交通省に提案していることが分かった。滑走路南側から着陸する場合、現在は福岡市沖から南下し福岡県春日市付近の上空で旋回しているが、同県久留米市付近から滑走路に直進する経路への変更を想定している。

北風時、久留米付近から直進

 これにより、現在は離陸のみに使う予定の増設滑走路が着陸にも使えるようになり、さらに発着容量を増やすことが可能になる。一方で経路変更には騒音問題などに周辺住民の理解が不可欠で、丁寧な説明と対応が求められる。

 福岡空港への着陸は風向きによって南北どちら側から滑走路に進入するかが決まる。北風の場合は南側から進入。パイロットは手動運航で春日市付近の上空を急旋回し、滑走路に回り込む。ただ、北風で視界不良の場合は安全確保のため、久留米市付近まで南下して大きく回り込み、誘導装置の電波に沿って滑走路へと直進する。

増設滑走路を「着陸」にも活用へ

 同空港の発着回数増加への対応を巡って国交省は、増設する滑走路を離陸専用としても需要増を吸収できると判断していた。これに対し、地場連合は航空需要が国の想定より大きく伸びるとみて、増設滑走路を着陸にも使う前提で事業計画を策定。

 さらに着陸の際、久留米市付近からの直進経路を常時使えるようになれば、急旋回する現在の経路よりも着陸する航空機の間隔が狭められるため、経路変更の提案を盛り込んだ。

 この直進経路に当たるのは久留米市のほか同県小郡市、筑紫野市、太宰府市など。現在は視界不良時に限っているため、この経路の使用割合は着陸全体の7%程度だが、経路変更で25%前後に増える可能性がある。春日市付近で急旋回する現在の経路はほとんど使わなくなる。

関係自治体に説明、協力要請

 一方、発着容量は拡大する。福岡空港のスムーズに離着陸ができる発着容量は現在、年間16万4千回。国は誘導路の二重化と滑走路増設で18万8千回に増えると見込むが、地場連合が想定する経路変更も加われば、21万回以上に増える見通しだ。

 地場連合は経路変更で騒音が増える恐れのある関係自治体に説明、協力を要請する方針。ただ、管制業務は民営化後も国が担うため、経路変更の可否は関係自治体などの意向も踏まえて国交省が最終的に判断する。










九州経済 ニュースの最新記事



そもそもqbizとは?

Recommend

ランキング

Recommend

特集 最新記事

コラム 最新記事