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育児支援へ保育園開設 松本工業(Q&Aと動画付)

2018年07月03日 03時00分 更新

記者:根井輝雄


  • 松本茂樹(まつもと・しげき)社長

  • 松本工業の看板

松本茂樹(まつもと・しげき)社長

 社員教育とは、知識だけでなく「なぜ働くか」という理念を持ってもらい、自分で考え、行動できるようにすること。理念を示すのが社長の責任。5年前に「心得帳」を作成し、企業理念を「顧客満足」「社員満足」「社会貢献」「利益追求」の4項目にまとめた。その達成に向け、さまざまなことにチャレンジできる企業風土づくりを図っている。

 自動車部品などを製造しており、グループの売上高は年々伸びている。人手不足もあり、今は中途採用に力を入れている。ここ3、4年は30歳前後の優秀な人材を採用できた。人材としては「努力ができる才能」を持った人を求めている。

 働き方改革では、昨年から残業ゼロを目指す取り組みを始めた。生産性を上げ、仕事の質を高める狙いもある。昨年4月には福岡県豊前市に企業主導型の保育園を開設し、育児に携わる従業員の職場復帰に対応している。


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これがわが社の人財活用術だ
qBizが聞きたい7つの質問

 ※動画「仲間になるあなたへの伝言」回答、出演ともに松本社長

 (1)即内定!ぜひ会社に迎えたい人材とは?

 「努力ができる才能」を持っている人。誰でも努力はするけれど、努力する才能があれば、どの分野でも頭角を現すことができる。採用時の面接で「あなたの最大の失敗は?」と尋ねることがある。努力していない人は「失敗はありません」と答えるが、努力した人は具体例を話す。次に「そこから何を学んだか」と質問する。努力ができる才能があれば、失敗から教訓を得られる。そういう人材を求めている。大学時代の知識も必要だが、入社してから努力する姿勢が大切だ。

 (2)採用活動で一番の悩みは?

 中小企業では人手不足が続いているが、悩んでも仕方ない。今、中途採用に力を入れている。ここ3、4年、30歳前後の優秀な人材を採用できている。何らかの事情で退職したが、社会を一度経験しており、良い人材が来ている。

 (3)いま会社として一番忙しいことって何ですか?

 子会社は3社、事業は8部門あるが、やはり自動車関連が伸びており、売上高の8割以上を占める。座席上部の「ヘッドレスト」やシート部品などを製造している。自動車部品はまだまだ伸びる。ただ、九州の自動車工場から米国向けの輸出で、関税がどうなるか。国際政治の波にさらされる懸念がある。ほかには、スーパーや学校給食の事業も堅調だ。

 (4)10年後、あなたの会社はどうなっている?

 現在は約150億円の売上高で、10年前の4倍近くになった。そこで「1000億円」を目指し、「世界一のヘッドレストメーカーになる」と公言している。根拠はないが、会社として大きな目標を立てて、社員の顔が上に向くようにしたい。

 (5)社員の能力開発、スキルアップのために取り組んでいることは?

 社員教育とは、知識だけでなく「なぜ働くか」という理念を持ってもらい、自分で考え、行動できるようにすること。理念を示すのが社長の責任。5年前、私の考えを整理した「心得帳」を作成し、従業員に配布した。わが社の企業理念を「顧客満足」「社員満足」「社会貢献」「利益追求」の4項目にまとめている。その達成に向けた思いとしては、「成功」の反対は「失敗」ではなく「何もしないこと」。さまざまなことにチャレンジできる企業風土づくりに力を入れている。

 (6)同業他社と比べた場合、あなたの会社の売りは何ですか?

 エンジニアリングの部署があり、工場の設備を内製できること。設備を購入すると費用がかかるが、自社で工夫することでトータルコストを考えたものづくりができる。また、プレススクラップ排出装置や避難用はしごなど自社製品を数点持っているのも強みだ。

 (7)「働き方改革」やってますか?

 昨年から残業ゼロを目指す取り組みを始めた。生産性を上げることで、残業はだいぶ減っている。昨年4月には福岡県豊前市に企業主導型の保育園を開設した。企業規模が大きくなり、出産後も職場復帰を希望する女性が増えてきたためだ。また、今年から男性の育児休業制度も始めた。働き方改革は、トップの意識改革が必要。仕事の質を高めるチャレンジをしながら、各分野で進めたい。

 ※松本工業のホームページはこちら










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