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世代間ギャップに着目した「親子採用」

2018年07月04日 03時00分 更新

記者:具志堅 聡


  • 具志堅  聡(ぐしかた・さとし)
    2014年入社。駆け出しは経済部で食品業界を1年間担当。2年間の大牟田支局勤務を経て、17年8月から再び経済部に。担当は製造やIT業界など。初対面の人からは、ほぼ100%の確率で「沖縄出身ですか」と尋ねられますが、大分市出身です。

 「親子採用」と聞いて、どのようなイメージを持たれるだろうか。私は社員の子どもや親戚を対象にした、いわゆる“コネ”や“縁故”といった採用がまず頭に浮かんだ。インターネット通販などのコンサルティングを手掛ける「ペンシル」(福岡市)の発想は一味違った。全国でも珍しい、従業員の「親」を対象にした採用方法を考えついたからだ。

 狙いは、親世代の目線や発想をコンサル業務に生かすこと。ネット通販の利用が幅広い年代に広がる中、若者の視点に基づいたマーケティングではなく、親が同世代の消費者に向けてアイデアを出す。実際に大分市で暮らす私の両親も米アマゾン・コムで買い物を楽しんでいる。仮に私が、親世代向けの商品を取り扱う通販サイトの売り上げを伸ばす仕事に携わっていたら、身近な消費者である親にアドバイスを求めるはずだ。

 親子採用はIT業界だけでなく、飲食や小売りなどあらゆる業界で有効だと思う。どうしても組織の中で働いていると、いつの間にか業界の常識が当たり前になり、消費者が求めるものが見えにくくなるように感じる。新技術への対応や異業種の参入などで市場環境の変化は激しく、消費者も多様化しているからこそ、忖度(そんたく)なしのリアルな消費者目線を経営に取り込むことが重要だろう。

 何よりも親は、子どもに話す時に遠慮をせずにズバズバ意見を言う。なおかつ赤の他人とは違う、親身なアドバイスでもある。従来の会社内では得られない助言の価値が高まっているから、親子採用のアイデアは生まれたのだと思う。組織活性化の一種のカンフル剤として、親子採用を取り入れるのはいかがだろうか。










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