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2018西日本豪雨

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商品入荷に遅れ 浸水で野菜高騰 九州の暮らしにも影響

2018年07月13日 03時00分 更新

記者:大矢和世、徳増瑛子、笠原和香子、野間あり葉


  • 書棚の張り紙で、本の入荷遅れを告知する書店=12日午後、福岡市・天神(撮影・三笘真理子)

 九州の人々の暮らしにも影響が広がっている。浸水で枯れた野菜が高騰。ピークを迎えているスイカの出荷量も減りそうだ。中国地方を中心に線路や道路が寸断され、中元の配送や本の入荷に遅れが出ている。

 福岡大同青果(福岡市東区)によると、10日の1キロ当たりの卸値は青ネギが800円で昨年同日比の1・8倍。水菜も866円で1・6倍、春菊(874円)と小松菜(480円)は4割高となっている。葉物野菜を主に生産している福岡県久留米市の被害が影響しているという。

 久留米市によると、耕作地の1割に当たる1025・9ヘクタールが浸水し、被害額は約13億3300万円に上る見込み。小松菜をハウス栽培する井上正志さん(41)は「出荷目前だったのに全て枯れてしまった」と頭を抱える。隣接する同県小郡市のJAみいによると、小松菜の出荷は昨年同期の3割まで落ち込んでいる。

 長崎市中央卸売市場でも豪雨前に比べ、1キロ当たりの卸値がキュウリで約2・5倍、ニンジンで約2倍。しばらく高値が続く見通しで、同市のJA長崎せいひの担当者は「スイカや秋が旬のカボチャも、台風や豪雨に加え、その後の急な暑さで病気にかかり、出荷量が半減する」と予想する。

 物流も混乱している。JR貨物九州支社によると、新南陽(山口県)−倉敷(岡山県)などで鉄路が使用できず、日用品や工業製品が九州まで届かない状態が続いている。

 広島県を中心に主要道路の通行止めも多く、九州−関西間を主に配送しているトラック運転手の30代男性は「15キロ進むのに5時間かかった場所もあり、頭がおかしくなりそうだった」とため息をつく。

 中元商戦真っただ中の博多大丸(福岡市)でも、配送の遅れを了承してもらった上で注文を受けているという。ジュンク堂書店福岡店(福岡市)でも7日以降、全ての書籍で入荷が2日遅れに。細井実人店長は「1、2日遅れるのはたまにあるが、ここまで長期的なのは初めて」と戸惑った様子で話していた。










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