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排水ポンプ故障間一髪 救助隊23時間安否不明 タイ洞窟脱出、緊迫の舞台裏

2018年07月13日 03時00分 更新


  • タイ北部チェンライ県の洞窟から救出され入院中の少年たちを写した映像(タイ当局提供・AP=共同)

 【バンコク浜田耕治】タイ北部チェンライ県の洞窟に閉じ込められた少年ら13人の救出作業の舞台裏が、潜水士らの話で明らかになった。少年たちは半ば眠ったような「鎮静状態」で運び出され、救助隊も排水ポンプの故障により間一髪で脱出するなど、洞窟内の緊迫した状況が浮かび上がっている。

 「洞窟内の酸素濃度が(危険レベルの)15%まで落ち、大雨も迫っていた。決断せざるを得なかった」。救出作戦の指揮を執ったナロンサク前県知事は11日夜の記者会見でこう語った。

 潜水はおろか、泳ぎすらおぼつかない少年たち。当局には救出の長期化を示唆する声もあったが、6日に元海軍特殊部隊の潜水士が酸欠で死亡。洞窟内の酸素が徐々に失われていることがはっきりしたという。

 加えて、少年ら13人が避難していたのはわずか5メートル四方の岩棚。水位が上昇すれば立つ場所もない。予報では近く大雨が予想され、迫り来る水への危機感も判断を後押しした。

 救助隊も生命の危険と隣り合わせの作業が続いた。2日夜に少年らが発見された直後、医師や潜水士たち7人が食料などを届けるために出発したが、23時間も連絡が途絶え、安否不明に。結局、自力で戻ってきたものの、うち3人が体調を崩して入院したという。特殊部隊員は「私たちも危険な状況だったが、13人が助けを待っているから諦めなかった」と話した。

 11日の会見では新たな事実も判明した。8日からの潜水による救出では、潜水中にパニックに陥らないよう13人に鎮静剤のような薬が投与された可能性が浮上。少年らは2人一組の潜水士の片方とロープで結ばれて水中を運ばれ、歩ける場所では担架に固定されて搬送された。

 10日に全員が救出された直後には、排水ポンプが故障。洞窟内の水位が見る見る上がり、前線基地にいた多数の救助隊員は間一髪で脱出した。

 海軍特殊部隊のアーパーコン司令官は「今までで最も困難な任務だった」と振り返った。










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