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久大線14日に全線再開 1年で復旧 観光の鍵、国も後押し

2018年07月13日 03時00分 更新


  • 大分県日田市のJR久大線花月川橋梁で行われた車両の試運転。約1年ぶりに列車が花月川を渡った=12日

 昨年7月の九州豪雨で流失した花月川橋梁(きょうりょう)(大分県日田市)の架け替え工事が終了し、光岡−日田(同)で不通が続いていたJR久大線は14日、全線で運行を再開する。復旧には当初、3年程度かかるとみられていたが、観光路線としての役割も大きく、国からの後押しを受け、1年でのスピード復旧を果たした。

 久大線は昨年の豪雨で信号関係のケーブル断線など11カ所が被災。1934年開通の花月川橋梁は橋脚5基のうち4基が倒れ、橋桁全てが流失した。

 架橋工事は通常、川の水量が少ない時期に限定され、復旧には3年程度が必要だと想定されていた。ただ久大線は地域住民の足としての役割に加え、豪華寝台列車「ななつ星in九州」や観光列車「ゆふいんの森」も走る観光面でも重要な路線。

 JR側は国土交通省に対し、工期への配慮などを要望。川を管理する国側は水量の多い時期の工事を認めたほか、橋の構造に関する技術的なアドバイスも行い、通常1年ほどかかる設計もスムーズに進んだという。

 倒れた橋脚などの撤去後、昨年10月に架け替え工事に着手。河川内に構造物を設置する際も流量が変わらないよう川底を掘るなど安全面に配慮しながら工事を進め、約9カ月で完成にこぎ着けた。

 新しい橋は橋脚を2基とし、川の流れの抵抗や流木が衝突する危険性を軽減。水かさが増した時の水面から橋桁までの間隔もこれまでの倍の1・6メートルとなり、九州豪雨規模の流量にも耐えられる構造になった。

 久大線が全線再開することで、小倉や大分を経由していた「ゆふいんの森」も、所要時間が短い久留米ルートに戻る。JR九州の青柳俊彦社長は「一部区間でも列車が不通になると影響が大きいと実感した。これからも久大線を大事に運用していきたい」と全線運転再開に期待を込めた。 (岡部由佳里)

   ◇   ◇

九州豪雨以来 花月川渡った

 JR九州は12日、大分県日田市の花月川橋梁(きょうりょう)を挟むJR久大線の光岡−日田で列車の試運転を行い、昨年7月5日の九州豪雨で鉄橋が流失して以来、およそ1年ぶりに車両が花月川を渡った。

 JR九州によると、この日は2両編成の列車が同区間を通常速度より遅い時速25〜50キロで2往復。通過時の鉄橋の状況や、3カ所ある踏切の作動状況などを確認した。 (杉野斗志彦)










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