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九電社長と三反園・鹿児島知事「面会」まだ 「脱原発」イメージ損なう? 九電側も「忖度」か

2018年07月16日 03時00分 更新

記者:稲葉光昭、石田剛

 鹿児島県の三反園訓(みたぞのさとし)知事と、6月末に就任した九州電力の池辺和弘社長が、顔合わせしないままになっている。川内原発(薩摩川内市)の立地県にもかかわらず、九電は面会を申し入れていない。三反園氏は既に原発稼働を容認しているものの、就任時に掲げた「脱原発」イメージを守ろうと腐心。九電側はそうした三反園氏の立場を「忖度(そんたく)」し、晴れて会える環境が整うのをじっと待っているようだ。

 2日、鹿児島県を訪れた池辺氏は県庁舎を素通りし、隣の議会棟に向かった。県議会関係者は就任あいさつだったとし、「池辺氏は知事ら県幹部とは会わなかったようだ」と明かした。

 九電社長は就任後、九州7県を訪れて知事らにあいさつするのが慣例。とりわけ原発立地自治体の首長と良好な関係を築くのは安定稼働に不可欠だ。池辺氏も3日に玄海原発のある佐賀県玄海町、5日には佐賀県を訪れて山口祥義知事らと面会し、山口知事との会談は報道陣にも公開された。

 鹿児島県幹部は、三反園氏と池辺氏との面会について「九電も分かっているはず」と言い、双方が「あうんの呼吸」で面会を避けていることをにおわせる。

 背景には三反園氏の原発対応への変化がある。2年前の知事選で「脱原発」を掲げた三反園氏は、川内原発の一時運転停止を2度にわたり九電に要請。それが聞き入れられないと、一転して定期検査後の運転再開を事実上容認した。その後は反原発派の幹部らとの面会を、事実上拒否し続けている。

 さらに最近は県政運営でも、原発を巡って対立した県議会最大勢力の自民党と協力する場面が目立つ。

 ただ三反園氏は「(私の原発に対する)スタンスは変わっていない」との言い方は変えておらず、九電社長との面会が「原発容認派」と受け取られ、反原発派の離反が決定的になるのを恐れているとみられる。

 28日に知事就任2年を迎える三反園氏。知事をよく知る関係者は「原発反対なのか推進なのか、まだはっきりしない。あいまいな姿勢だけは一貫している」と皮肉った。










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