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先端技術でバジル生産 福岡市のグリーンラボ 未経験も就農可能、異業種参入促す

2018年08月13日 04時05分 更新

記者:片岡寛


  • 縦置きプランターが並ぶハウス内。長瀬代表は「省力化しているので農業のノウハウは必要ない」と語る

  • バジル栽培用のハウス

  • 岩手や宮崎の栽培状況も遠隔で管理している

 IoT(モノのインターネット)や再生可能エネルギーを活用した次世代型の農業に取り組むベンチャー企業「グリーンラボ」(福岡市博多区、長瀬勝義代表)が、福岡県久留米市善導寺町の「善導寺ファーム」で、バジルのハウス栽培に乗り出した。「誰でも、どこでも、簡単に実践できる農業」と銘打ち、異業種参入を促して、高品質で安定的な生産を目指す。

 善導寺ファームは、同社が2016年に開設した。ミニトマトを自社で栽培する一方、安定した収益を生むバジルに着目。異業種が参入しやすいよう、先端技術を使った栽培システムを開発した。ファーム内にハウス1棟を増設し、7月から市内の建設会社が生産している。

 ハウスは約500平方メートル。空間を有効活用するため、土を使わない縦置きのプランター(高さ1・5メートル)を並べ、プランター内に培養液を循環させる。通年栽培が可能で、年間17トンの収量を見込む。一般的な露地栽培と同じ面積で比べると、収量は100倍を超えるという。収穫したバジルはグリーンラボが全て買い取り、加工メーカーなどに出荷する。

 最大の特長は、農業経験がなくても就農できるハードルの低さ。ハウス内の温度や湿度、培養液の濃度などは同社が遠隔で管理し、水やりや除草の必要もない。「ハウス内での作業は基本的に収穫するだけ」(長瀬代表)。露地栽培と比べて腰への負担も少ない。3人が1日4時間の作業を続ければ、ハウス1棟の栽培が可能という。

 グリーンラボは、岩手や宮崎でもバジル栽培を手掛けており、岩手では自治体と協力して、農家の高齢化や後継者不足で放置されたハウスの活用にも取り組む。さらにバジル栽培を全国に広げる計画で、各地の自治体や事業者が関心を寄せているという。

 長瀬代表は「地方で安定した雇用を作るには農業しかない。バジル栽培への参入をきっかけに、別の生産物にも挑戦してもらえたら」と語る。グリーンリバーホールディングス=092(471)7332。










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