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特産品「ヤマモモ」開発着々 那珂川「市」誕生へ商工会女性部が企画

2018年08月12日 03時00分 更新

記者:鎌田浩二


  • ヤマモモの収穫作業。手が届く高さにある果実はわずかだった

  • 収穫したヤマモモの果実を洗浄する町商工会の職員たち

 福岡県那珂川町の木「ヤマモモ」の果実を使い、新商品を開発する町商工会女性部のプロジェクト。市制移行で「那珂川市」が誕生する10月1日の販売開始に向けて準備が進んでいる。

 6月下旬、町内の栽培農家で収穫作業があった。参加したのは女性部のほか、呼び掛けに応じたボランティア。ほとんどの木は手の届かない位置に果実があり、長いさおで枝を揺らすなどして落とした実を拾う。さらに、一つずつ傷の有無や熟し具合を確認して箱に集める。記者も参加したが、腰に負担が掛かるけっこうな重労働だった。

 町の木に指定されるほど、かつてはあちこちにあったというヤマモモ。昨年始まったプロジェクトでは約40キロを収穫し、冷凍や粉末に加工した果実を町内の7業者が活用した。試作品の焼き菓子やわらび餅、シフォンケーキなどはいずれも好評だったという。

 2年目の今年は、6日間の作業で約700キロを収穫。ボランティアからは「ヤマモモを世に出して、まちづくりに生かしてほしい」との期待が相次いだ。

 収穫後は、女性部や商工会職員らが洗浄。今年は半液体状のピューレに加工した果実を参加業者が購入して食材に活用する。10業者以上が挑戦する見通しだ。

 昨年の試作にも参加した同町道善の洋菓子店パティスリーノアのオーナーシェフ、木下裕之さん(41)は「赤の発色が一番の魅力。食材として可能性がある」と話す一方で「現段階では値段が高いし、安定供給されないと使いにくい」と課題を指摘した。

 女性部は昨年6月、ヤマモモの栽培が盛んな徳島県小松島市を視察。栽培農家を見学して意見交換した。その中で、消毒が不要で栽培に手間が掛からず、きちんと枝を切っておけば、手の届く範囲で収穫もできるとの手応えを得た。

 女性部の山崎美代子部長(66)は「栽培から商品販売まで地元で完結するのがプロジェクトの目標。観光農園も実現したい。土地の確保といった課題はあるが、休耕田の活用などいろいろな道を探りたい」と話している。










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