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再生医療で不適切治療 福岡の医院 承認外の細胞投与

2018年08月19日 03時00分 更新

 福岡市の「トリニティクリニック福岡」が4月に自由診療で始めたアルツハイマー病を治療する再生医療が、患者4人に対し国に届け出た計画から外れた方法で行われていたことが18日、分かった。別の目的で何年も前に患者自身から採取し、保管していた細胞を投与するなどしていた。国の認定を受けて治療を審査、監督する専門家委員会が問題を指摘し、クリニックに治療の一時中止と改善を求めた。

 再生医療を実施する場合は計画を作成し、安全性などに問題がないか審査を受けることが法で義務付けられている。今回、健康被害は起きていないが、専門委は「治療に関わった人が誰も逸脱の可能性を指摘していない。法律順守に対する考え方が甘い」とクリニックを批判。厚生労働省は「同じことが起きないよう注意して見ていきたい」としている。

 クリニックは取材に対し「計画への認識が不足していた」と説明。治療を一時中止した後、計画内容を教育し直すなど改善措置を取り、再開しているという。

 専門委などによると、逸脱があったのは、韓国系企業が開発した、アルツハイマー病患者の脂肪に含まれる幹細胞を培養し、静脈から投与する治療。神経組織を再生し、症状改善が期待できるとしている。ただ動物実験で改善例があるが、人での効果は確立していない。治療費は1千万円以上かかる。

 計画は、承認後の4月11日に国に受理され、クリニックは翌12日に韓国から来た患者4人に投与した。通常、幹細胞の培養は時間がかかる。受理の翌日に投与していることを疑問に思った専門委がクリニックに理由を問い合わせた。すると何年も前に別目的で保管していた細胞を使ったり、計画に記載のない医療機関で細胞を採取したりしていたことが判明した。










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