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2018西日本豪雨

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豪雨時「越流」情報伝わらず 河内貯水池 下流で浸水被害 北九州市「広報の在り方検討」

2018年08月19日 03時00分 更新

記者:野村創


  • 西日本豪雨時、満水になって側壁(左側)から越流した河内貯水池=北九州市八幡東区

 西日本豪雨で北九州市八幡東区の河内貯水池があふれた「越流」の情報が、水が流れ込む板櫃(いたびつ)川の流域住民(同区、小倉北区)に十分、周知されていなかったことが分かった。両区では同川の氾濫などで約70棟の床上・床下浸水が発生。市は「越流が氾濫の直接原因とは考えていないが、情報提供の在り方は検討したい」としている。

 市や、貯水池を管理する新日鉄住金八幡製鉄所によると、7月6日午前6時、同社が市河川整備課に「午前7時ごろ越流する可能性がある」と電話で伝えた。同課は市危機管理室や両区役所などに連絡。同6時42分に越流が始まり下流3カ所にある警報装置の回転灯が作動したが、広報車を使った周知やホームページへの掲載、報道機関への情報提供はしなかったという。

 市は板櫃川の水位上昇の情報を基に、両区の4300世帯を対象に午前7時に避難勧告、同8時35分までに避難指示を発令。川を管理する福岡県や市によると、同8時ごろ小倉北区金鶏町の清水橋で氾濫したとみられ、住宅や道路など約3・9ヘクタールが水に漬かった。自宅マンションに水が押し寄せたという同区のパート女性(51)は「越流を早く知ることができれば、土のうを積むなどの対応ができた」と話す。

 市河川整備課によると、河内貯水池は治水目的のダムとは違って放流機能はなく、雨で満水になると側壁から水があふれ、徐々に板櫃川に流れ込む。新日鉄住金によると、ここ数年、越流は起きていなかったという。市は「今後は越流情報の発信方法や河川整備の在り方を検討し、大雨に備えたい」としている。

 同貯水池は新日鉄住金の前身、官営八幡製鉄所の工業用水を確保する目的で1927年に完成。総貯水容量は約700万立方メートル。










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