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外来種チョウ、福岡で発見 ムシャクロツバメシジミ 園芸植物の輸入で侵入?

2018年08月27日 03時00分 更新

記者:中野剛史


  • 福岡市で広範囲の生息が確認されたムシャクロツバメシジミ

 中国、台湾原産の外来種のチョウ「ムシャクロツバメシジミ」が、福岡市内に幅広く生息していることが三枝豊平・九州大名誉教授(昆虫学)やチョウの研究家の調査で分かった。同属の在来種で、県の準絶滅危惧種に指定されている「クロツバメシジミ」の生態への影響は現時点で考えられないという。

 ムシャクロツバメシジミはシジミチョウ科の一種で、羽を広げた大きさは20〜25ミリ。ツバメの尾のような突起が後ろの羽根に付いている。幼虫はベンケイソウ科の多肉植物の葉肉を食べて成長する。

 国内では2013年、名古屋市の河川敷で初めて生息が確認された。福岡市でも16年に研究家の佐々木公隆さんが南区で発見。その後、鶴田恵さん、溝部忠志さんが早良区や城南区で見つけ、最近では中央区でも見られるなど生息域が広がっているという。

 三枝名誉教授によると、幼虫が食べるベンケイソウ科の園芸植物が中国や台湾から輸入されたのに合わせ侵入したとみられる。福岡県の海岸部には在来種のクロツバメシジミがいるが、両種はオスの交尾器に形態上の違いがあり、交雑が起こる心配はないという。

 名古屋市では外来種のムシャクロツバメシジミの駆除を試みたが、ベンケイソウ科の植物が河川敷だけでなく家庭でも育てられていることから成功しなかった。三枝名誉教授は「外来種といって目の敵にして駆除運動をすると、かえって他の種の生息環境を壊すことになりかねない。今後も状況を見守っていきたい」と話している。










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