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今も昔もテストマーケティングの“聖地” 好条件そろう福岡、あの大型倉庫店も紙おむつも

2018年08月26日 03時00分 更新

記者:福間慎一


  • 鮮やかな青色が人気のハイタイドストアの裏メニュー「満ち潮ソーダ」

 マンションと一戸建てが並ぶ福岡市中央区白金。オリジナルの文具や雑貨で知られる「ハイタイドストア」のカフェで、目の覚めるような青色のソーダがひそかに人気を集めている。

 この青色はサプリメントの素材などで売り出す藻類「スピルリナ」から取れる天然色素。健康食品販売会社「DICライフテック」(東京)が、スピルリナの普及のために、インスタ映えする青色色素を福岡市内の飲食店に提供。ハイタイドで7月にインスタグラムフォロワー向けの「裏メニュー」として採用されたほか、5店舗ほどで使われている。

 「評判は上々」とDICライフテックマーケティング部の宮里美保子マネジャー。「今は関心や志向の変化のスピードが早く、ケーススタディでは間に合わない。えいや、で始めても、反応してくれる福岡は『感覚』を試すことができる街」。「この青色を、スピルリナがもっと幅広い層に使われるきっかけにしたい」ともくろむ。

福岡は、場所や規模を絞って試験的に商品やサービスを販売、提供するテストマーケティングが静岡や広島などと並んで活発に行わる都市だと言われる。

 今夏だけでも、英国に本社があるたばこ会社の日本法人が、香りの蒸気を楽しむ「ベープ」という新しいタイプの嗜好品の対面販売を福岡県内の一部コンビニで先行スタート。吉本興業は、芸人がキャストを務める新しいお化け屋敷「おもろおばけ屋敷」を福岡で全国初開催した。

◇◇◇◇◇
 福岡市がテストマーケティングに向いている理由を考えるにあたって、グロービス経営大学院のマーケティング・経営戦略領域教員の佐野友昭さんに、ヒントを聞いた。「もし自分が、何かの新商品を企画している立場だったら」――。そんな問いかけをしてもらいながら導いたのが、次の要素だ。

▽街の「規模」が大きすぎず、小さすぎないか
▽その街がほどよい「密度」でまとまっているか
▽新しいものに良く反応してくれるなど「ターゲティング」がしやすいか
▽テストの実施エリア以外への「波及効果」が狙えるか
▽行政のサポートなどの「実施しやすさ」があるか


国内第1号店として1999年にオープンした久山町のコストコ
新たな「街の主役」に躍り出た六本松。阿部名誉教授は、福岡の街の「多極化」にも注目する









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