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「ビル街の里山」に秋の気配 アクロス福岡・ステップガーデン 草木300種、紅葉は来月下旬に見ごろ

2018年09月16日 03時00分 更新

記者:吉田昭一郎


  • 階段状に緑が広がるアクロス福岡のステップガーデン

  • 屋上から南を望むと、ステップガーデンの木々とビル群が対照的に広がっていた

  • 緑いっぱいの通路は天神のビルにいることを忘れさせる

  • 屋上展望台で見つけたクスノキ。「鳥が運んできた種が育ったと思う」と能勢彩美さん

  • 陽光を浴び、色づき始めたイロハモミジ

 福岡市中央区天神の国際・文化交流拠点「アクロス福岡」の屋外庭園・ステップガーデンが、年々、草木の植生を増やし存在感を高めている。季節はもう秋。さわやかな風を受けて紅葉や木々の実りを楽しみながら雑木林を巡る、都心の“山歩き”は一興だ。 (写真は宮下雅太郎)

 ステップガーデンは1995年4月の施設開設に併せ、2階から14階まで階段状の各床計5400平方メートルに76種の樹木を植えてオープンした。小動物と野鳥のふんを通じ種が根付いたクスノキやマンリョウ、アキグミ、ナワシログミなどの樹木も含めて、今は120種以上に増加。ふもとの天神中央公園から見上げれば、まさに「ビル街の里山」のように見える。

 ヤブランなど各地の山野から移植したり、種が風に乗って根付くなどしたりした草類も含めると、草木は300種近くになるという。この季節はツクシハギが開花し、ブナ科のスダジイやコナラ、ウバメガシがドングリを実らせ、イヌシデが独特の果穂を付ける。イロハモミジやトウカエデ、ハゼノキは徐々に色づき始め、全山を染める紅葉の見頃は10月下旬ごろからだ。

 庭園管理を担当する内山緑地建設の能勢彩美さん(樹木医)によると、庭園は人工的な施設ではあるが、森林と同じような雨水の保水能力が備わっており、日頃は天然の水循環に任せていれば済むという。さすがに猛暑だった今夏は乾燥状態を見て数回、散水して急場をしのいだ。

 能勢さんは「ビルとビルの間に突然、山が現れる。こんなところに、と驚いてもらえるのがうれしい」と笑顔を見せる。「林の中に適切に光が届くように剪定(せんてい)しながら、下から見て自然の里山に見えるように意識して作業しています」と管理のこつも語った。

 庭園の見学者は最近、散策する市民のほかに外国人観光客も目立つ。

 通路は東西2カ所の入り口を上り下りして結ぶ計809段の階段。開園時間は9〜10月は午前9時〜午後6時。無料。雨天閉鎖。最上部にある地上60メートルの展望台は土日・祝日に開放され、市街地や博多湾、宝満山、脊振山などが一望できる。エイ・エフ・ビル管理=092(751)8591。












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