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「コピーではなくカバー」 探究心旺盛な福岡の親父バンド

2018年09月16日 03時00分 更新

記者:木村貴之


  • ロックのカバーバンド地元11組が集結した「福岡クラシック・ロック・フェスティバル」。ホスト役はレッド・ツェッペリンのカバーバンド「GRAF ZEPPELIN Ⅱ」=9月初旬、福岡市・中洲(撮影・木村貴之)

  • (上)エリック・クラプトンのナンバーを演奏する「E.C. Was Here」はイベントのため臨時結成したカバーバンド(下)ジミ・ヘンドリックスをカバーする「TRIO THE RAINBOW」は女性客の歓声も誘った

 洋楽ロックファンにはたまらないイベントに違いない。9月初旬、福岡市・中洲で2日間にわたり開かれた「福岡クラシック・ロック・フェスティバル」。レッド・ツェッペリンやディープ・パープル、エリック・クラプトン…。1970年前後に登場し「ロック黄金期」を築いたバンドやアーティストをカバーする地元バンドのジョイントライブだ。私もロックファンの一人で、世代的にも「どストライク」。胸を躍らせ、探った。

 2日夜、中洲のライブハウス「ゲイツ・セブン」。130のテーブル席がほぼ埋まる中、ステージには中高年を含む男性5人組が照明を浴びて現れた。おもむろに演奏を始めたのはクラプトンの「クリーム」時代の名演「クロスロード」。ギター2人はともにメタボ気味のオヤジ風だが、すぐに豹変する。疾走感のあるリズムに合わせ、ブルージーなフレーズの速弾きと枯れた歌声で堂々と演奏。観客が自然と体を揺らしだしたところにバラード「ワンダフル・トゥナイト」などを織り交ぜ、渋みのあるクラプトン節を次々に披露した。

 続くは「ちょい悪オヤジ」風の3人組。伝説のギタリスト、ジミ・ヘンドリックスのカバーバンドだ。うなるようなギターとすごみのある歌声、ドラムとベースのタメの効いたリズムで客席はすぐノリノリに。黄色い声を上げ、会場の片隅で踊りだす女性も現れた―。

 「ストレートなロックのカバーバンドは活動がとても地道。光を当てたい」。イベントはライブハウス側のこんな提案で2月に始まった。2回目の今回と併せ、あるバンド関係者がキーマンになった。ツェッペリンのカバーバンド「グラーフ・ツェッペリンⅡ」のボーカル、田中健さん(55)だ。企画の山場となるのは出演バンドの掘り起こし。田中さんは地元不動産会社で働く傍ら、活発な活動で幅広い人脈を持ち、一肌脱ぐことに。前回の出演は1日限りで5組だったのに対し、今回は初日の1日を含め倍以上の11組が集結した。

ロックのカバーバンド地元11組が集結した「福岡クラシック・ロック・フェスティバル」。ホスト役はレッド・ツェッペリンのカバーバンド「GRAF ZEPPELIN Ⅱ」=9月初旬、福岡市・中洲(撮影・木村貴之)
(上)エリック・クラプトンのナンバーを演奏する「E.C. Was Here」はイベントのため臨時結成したカバーバンド(下)ジミ・ヘンドリックスをカバーする「TRIO THE RAINBOW」は女性客の歓声も誘った
(左)「GRAF ZEPPELIN Ⅱ」の田中健さん。素顔は地元の不動産会社で働くサラリーマンだが(右)ステージではロバート・プラントの歌唱法を探究するボーカリストに変わる(撮影・木村貴之)
木村貴之(きむら・たかゆき)<br />
1994年から西日本新聞記者。趣味は釣りとエレキギターの手入れ。好きな映画は「椿三十郎」「八つ墓村」「ナチョ・リブレ」。音楽はレッド・ツェッペリン「貴方を愛しつづけて」、寺井尚子「ジャズ・ワルツ」、里見洋と一番星「新盛り場ブルース」









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