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アジフライの「聖地」へ着々 水揚げ日本一の長崎・松浦市 マップ作成、福岡ではイベント好評

2018年09月23日 03時00分 更新

記者:福田章


  • 世代を超えて愛されているアジフライ


  • 新鮮さと自家製タルタルソースが自慢の「魚市食堂」(松浦市調川町)

  • 主人が一本釣りしたアジを使う「きらく」(松浦市今福町)

  • ビッグサイズが売りの「大漁レストラン旬」(松浦市調川町)

  • 松浦のアジフライをPRする地図と冊子を広げる市職員

  • アジフライのイベントを開催した梅山鉄平食堂には行列ができた=8月29日、福岡市中央区

 目指すは「アジフライの聖地」−。アジの水揚げ量日本一を誇る長崎県松浦市が、大いなる理想へ向かって突き進んでいる。黄金色の衣に包まれた庶民の味、アジフライ。「本場」の知名度を高めようと、この夏から次々とPR作戦を展開している。 

 お昼時の食堂に、たそがれ時の居酒屋。松浦市のあちこちから芳香が漂い、サクサクと軽い音が聞こえてくる。アジフライの出番は時を問わない。

 2017年のアジの水揚げ量は2万5301トンで、3年連続日本一。五島沖から対馬海域で4〜8月に取れる100グラム以上の真アジは「旬(とき)あじ」のブランド名が付く。これを松浦の看板にして交流人口を増やそうと、今年2月に就任した友田吉泰市長(54)は「アジフライの聖地を目指す」と公約した。

 地元でアジフライが食べられる20店を紹介する「松浦アジフライマップ」を8月に作成。福岡都市圏向けに年2回発行する冊子「meets!まつら」の13号は、表紙で堂々の「アジフライの聖地プレ宣言。」。いずれも1万部を作成し、市内外の道の駅などで配布している。

 一口にアジフライと言っても、店ごとに特徴や工夫がある。自家製タルタルソースが自慢の店。衣に粉チーズを加える店。とにかく大きさで攻める店。主人が船で一本釣りする店。マップには、あれもこれも目移りするようなアジフライがいっぱい。

 「ごく当たり前に食卓に上るアジフライが注目されるようになり、市外の知人から今度連れて行ってと頼まれるようになった」。作成に関わった市職員は早くも手応えを感じている。

 さらなる一手は、福岡市の人気定食屋の「アジフライジャック」。8月29日から31日まで、中央区渡辺通の梅山鉄平食堂で松浦直送のアジフライ定食を500円で提供するイベントを開催。貸し切りの初日は開店30分前から行列ができ、3日間で予定以上の約300食を完売した。アジフライTシャツも好評だった。松浦市福岡事務所の久保川明紀所長(43)は「福岡で食堂を貸し切ることができたのは大きい。店に来た多くの人に、おいしくて本場を訪ねたくなったと言われた」とほくほく顔。

 松浦市の目立つ場所に、黄金色に輝くアジフライのモニュメントを−。そんな構想もある。正式に「アジフライの聖地」を宣言するのは、来年のゴールデンウイークごろの予定だ。 










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