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九州の列車や沿線の魅力を紹介 JR九州東京支社の手作り無料紙、首都圏で大人気

2018年09月23日 03時00分 更新

記者:湯之前八州


  • 鹿児島県のアンテナショップ「かごしま遊楽館」でも、〓聞は発行後数日でなくなる人気だ=東京・有楽町

  • 〓聞をほぼ1人で制作している保戸田麻衣子さん=東京都内

 九州の列車や沿線の魅力を手作りの紙面で紹介する月刊のフリーペーパー(無料紙)が首都圏にある。JR九州東京支社の「〓聞(てつぶん)」。九州各県のアンテナショップなどで計500部配布されるが、数日でなくなる人気ぶりだ。創刊から7年。「九州には紹介しきれない魅力がたくさんある」。制作をほぼ1人で手がける同支社の保戸田麻衣子さん(36)は意欲的だ。

 色鉛筆のイラスト、手書きの文字に切り貼りした写真…。「ゆふいんの森」や「SL人吉」などの列車、沿線の名所、グルメを学級新聞のようなレイアウトで紹介する。どこか懐かしい温かみが評判の秘密だ。

 きっかけは2011年夏。保戸田さんが小学生の手書きの新聞を目にしたことだった。それまで自社のチラシを配っていたが、「これなら自分で作れる」と一念発起。鹿児島県を走る「指宿のたまて箱」を特集する第1号を完成させた。

 3号まで出したころ、絵が得意で制作を手伝っていた同僚が退職。「発行をやめようかな」。迷っていると、上司から「始めたことは続けなさい」としかられた。イラスト教室に通い、12年4月には月刊化した。

 東京支社採用で、入社前に九州は1度しか行ったことがなかった。今は毎月、取材に歩く。「温泉、海や山の幸…。何よりも、人がみんな優しい」。すっかりとりこになった。常連の読者からファンレターが届くことも。13年には「日本フリーペーパー大賞」の読者投票部門1位に輝いた。

 〓聞の人気にあやかり、同社の関連会社が紙面を模したグッズを発売。マスキングテープは4万個が売れた。今年8月には、ばんそうこうを売り出した。

 16年4月の熊本地震後、九州新幹線が通常本数に戻った際は号外を出し、「熊本、鹿児島に行こう」と見出しに掲げて風評被害に悩む観光業の再起を後押しした。今年8月号の特集も「熊本の旅」だ。取材を通じ、熊本観光が地震前の水準に戻っていないと実感したという。「〓聞片手に熊本を旅し、復興に一役買ってほしい」。紙面は同支社のホームページでも読める。

(〓は金へんに矢)










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