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アルコール依存、相互支援30年 「AA福岡」 患者ら苦しみ共有し克服

2018年09月25日 11時29分 更新

記者:金沢皓介

 アルコール依存症の患者や家族でつくる福岡県の相互支援グループ「AA福岡地区」が活動開始から30周年を迎えた。定期的に開くミーティングで、メンバーは本名や住所を明かすことなく、依存症の苦しみを共有しながら克服を目指してきた。30周年を記念し、メンバーの体験談を通じて活動を紹介するイベントを30日、福岡市中央区荒戸3丁目の市民福祉プラザで開く。

 AAは英語のアルコホーリクス(アルコール依存症)とアノニマス(匿名)の頭文字を組み合わせている。1935年に米国で誕生し、国内に約5700人、世界中に約220万人のメンバーがいる。県内では87年10月に活動を始め、34の団体がミーティングを開いている。

 福岡市のケイさん(46)=男性、仮名=は保険の営業の仕事をしていたころストレスで酒量が増えた。2011年に依存症と診断され入院。いったんは酒を断ったが、再び手を出す。一時は500ミリリットル缶酎ハイを1日20本も飲むようになり、家族や仕事、持ち家を失った。

 13年に再び入院し、病院内で行われていたAAのミーティングに参加。つらい経験を打ち明け、共感してくれるメンバーを「仲間」と意識するようになった。「一人ではやめられない。ここで酒を飲めば、仲間を裏切ることになる」と5年間、酒を断っている。現在は、市内にある依存症患者のグループホームに勤め、患者の相談に乗っている。

 30日は午前10時から、メンバーの体験談や依存症専門医の講話がある。イベントの広報担当を務めるケイさんは「ここまで立ち直れたのはAAの存在が大きい。自分たちの居場所であり、助かるための最後のとりでだった。依存症に悩む人や家族に広く参加してもらいたい」と呼び掛けている。一般の参加は無料。AA九州・沖縄セントラルオフィス=099(248)0057。










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