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「かぶりもの」から見た福岡(後) ギンギラ太陽's・大塚ムネトさん 第5次流通戦争?街は連続ドラマだらけ 

2018年10月02日 03時00分 更新

記者:福間慎一、石田剛


  • 最新作「解体と共に去りぬ」の一場面。手前左からエルガーラ、天神コア、福岡パルコ

  • 天神交差点から見た、福岡ビルや天神コアの建て替え後の建物外観イメージ。風景はどう変わるのか

 ―ギンギラの舞台では、この2施設はどんなキャラになりそうか。

 大塚 うーん…、できあがってからですね。東京や大阪に同じような施設はあるけど、そのまま持ってきてうまくいくわけじゃない、というのが福岡。持ってきて成功するものも、ダメなものもある。「コト消費」という言葉でさえ、すでにおなじみになりすぎている。

 「どうなる?」という予想は、施設が少ないときは先回りできたが、今は舞台よりも現実の動きの方がすごい。ときどき、自分が現実に追いついていない感じさえする。

コア解体、「新たな伝説」に期待

 ―福岡市が掲げる市中心部の再開発「天神ビッグバン」。福岡の街が大きく変わる時代になった。公演でも「天神ビッグバン!バン!バン!スペシャル」とシリーズ化し、最新作では解体が決まった天神コアを描いた。

 大塚 今回はコアを急きょ主役にした「解体と共に去りぬ」だった。でも、調べると1976年にオープンしたコアは「コト消費」のかたまりだった。既存のデパートにないものをやろうと、フロアぶちぬきの書店、そしてクッキング教室…。ちゃんと新しいもので挑んだんだなあと。

 昭和の天神コア誕生を振り返る中で、キーワードは繰り返すし、永遠ではないことをあらためて感じる。だから「コト消費」も、永遠ではないと思う。残酷だけれど、僕らは慣れてしまう。

 未来を見るために過去を見るのはとても大事だと思う。今は博多が「コト消費」で復活を遂げて、全国でもそれがキーワードになっている。今、自分は天神コアが掲げた「コト消費」がどういう変遷をたどったのかを調べている。そこを見ていくと、コト消費の未来が見えるのかもしれない。

 ―大事なキャラである天神コアとの別れに、寂しさはあるか。

 大塚 天神は空襲で一度焼け野原になって、戦後に都心界ができて「天神を輝く街に」と一致団結した。焼け跡に商店街ができ、それがコアになった。

 コアは福ビルと一緒に建て替えられる。その福ビルが臨む天神交差点には岩田屋(現在のパルコ本館)と天神ビルがあり、天神発展の中心地だった。そしてこれから、その場所にある福ビルやコアが、次の天神の発展を支えるきっかけになる。

 だからコアも「なくなる」のではなく、「生まれ変わる」。寂しいというよりは、「伝説が受け継がれているなあ」という感じが強い。


今はない「ショッパーズダイエー」のかぶりものをかぶった大塚さん(右奥)ら劇団のメンバーたち
倉庫にはたくさんのかぶりものがある。まるで小さな福岡の歴史館だ
劇団員と演技について話し合う大塚さん
「3枚作ったが、思いのほか“爆買い”ブームが早く終わって出番がなくなった」という銀聯カードのかぶりもの。流通を巡る動きは激しい









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