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フクオカ流通戦争

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「かぶりもの」から見た福岡(後) ギンギラ太陽's・大塚ムネトさん 第5次流通戦争?街は連続ドラマだらけ 

2018年10月02日 03時00分 更新

記者:福間慎一、石田剛


  • 劇団員と演技について話し合う大塚さん

  • 「3枚作ったが、思いのほか“爆買い”ブームが早く終わって出番がなくなった」という銀聯カードのかぶりもの。流通を巡る動きは激しい

「平成元年のワクワク」再び

 ―福岡は今後も成長を続けそうだ。

 大塚 ギンギラは、感覚的にみんなが思っていることを言語化してキャラ化することから始まり、取材で見つけた心引かれるエピソードを集めて、それを一つの物語につむぐ。その間口は広く、どこかに好きな「キャラ」がいるはず。そして奥行きが深い。それがギンギラの魅力だと思う。

 それはそれだけ、間口が広くて奥行きが深い福岡という街そのものに魅力があることにほかならない。その街で毎日、ただ通勤して帰るだけ、買い物するだけ、というのはもったいない。福岡は「かみごたえ」のある、面白い街。味わい方を知ると、おいしいところがたくさんある。

 地下鉄三号線だってそう。天神をスルーする人が増えるのか、博多から人の流れを取るのか。それ一つとっても面白い。

 今はちょうど、平成元年の(ソラリアプラザやイムズなどが)ぞくぞく出てきたわくわく感に似ている。

 ―次のテーマは。

 大塚 ずっと街を追いかけてきた。ネットが出てきたときは、どうしようと悩む中で交通など違うジャンルにいった。今は、変に予定を立てるよりも、追いかける。こっちがボールを待つ感じになっている。街が大きく動く物語を追いかけるのが楽しくてしょうがない。

福岡は「偶然と必然」の街

 ―20年を経て、福岡以外から、街の物語の制作依頼も来るようになった。これから挑戦したいことは。

 大塚 まず大きいのは、「許してもらったからには、しっかりいつまでも福岡の街のことを語っていくぞ」、という思い。

 20年間続けると、物語の中にしか存在しないキャラクターも増えてきた。中洲の玉屋もそうだし、スペースワールドもそこに入った。上書きされて現実世界では見えなくなっても、物語の中ではしっかり生き続ける。

 そして、物語が終わっても、街は続いている。だからずっと追いかけている。ちょうど人気シリーズの連続ドラマを何本も抱えている感じ。

 予想できない物語をずっと書かせてもらっている僕自身、1人のファンとしてその展開を追いかけさせてもらっている。だから20年やっても、全然飽きない。福岡は「偶然と必然が絶妙に入り交じった街」だと思う。


「天神流通戦争」
九州最大の商業集積地・天神で繰り広げられてきた競争は「天神流通戦争」と呼ばれ、長年にわたり繰り返されてきた。博多大丸の天神移転と天神地下街開業(1975、76年)が「第1次」。ソラリアプラザやイムズなどのファッションビルの開業(89年)が「第2次」。福岡三越の開業は「第3次」に当たる。そして11年には博多阪急やアミュプラザ博多が開業し、16年にはキッテ博多が続いた。流通戦争は「天神VS博多」に形を変えて、「第4次」に突入している。
今はない「ショッパーズダイエー」のかぶりものをかぶった大塚さん(右奥)ら劇団のメンバーたち
倉庫にはたくさんのかぶりものがある。まるで小さな福岡の歴史館だ
最新作「解体と共に去りぬ」の一場面。手前左からエルガーラ、天神コア、福岡パルコ
天神交差点から見た、福岡ビルや天神コアの建て替え後の建物外観イメージ。風景はどう変わるのか









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