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反転攻勢なるか、新生ショッパーズ福岡 小売業界の“象徴”が迎える節目

2018年10月16日 03時00分 更新

記者:石田 剛


  • 上層階をオフィスに転換することになったイオンショッパーズ福岡店。来年夏のリニューアル後は、店名から「イオン」の名称もなくなる=10月10日、福岡市・天神(撮影・石田剛)

 全国の小売業界の象徴的な店舗が、節目を迎えることになる。

 福岡市・天神の「イオンショッパーズ福岡店」。イオン九州(福岡市)は今月2日、地上8階、地下2階のフロアのうち5〜8階を来年夏にオフィススペースに転換し、残る商業施設部分も刷新するリニューアル計画を発表した。
 ⇒ショッパーズ上層階をオフィスに

 福岡都心部の歴史ある大型商業施設が、オフィスと商業を組み合わせた複合ビルに大きく姿を変える。

 開業は1971年。ダイエーが「福岡ショッパーズプラザ」という名称で開いた。食料品や日用雑貨、衣料品を扱う総合スーパーと専門店街で構成され、その後各地で開発が進む大型商業施設の走りとなった。

 「小売りの雄」と呼ばれたダイエーの創業者、故中内㓛氏は福岡を「第2の創業地」と位置付け、福岡ショッパーズプラザは全国トップの売上高を誇る旗艦店だった。72年にダイエーは百貨店の三越を抜いて小売業の売上高日本一になり、80年には売上高1兆円を達成。福岡での成功が勢力拡大に貢献した。

 ダイエーはその後、郊外型のショッピングセンターとの競争激化などによって経営が悪化。九州のスーパー事業は2015年にイオン九州とマックスバリュ九州が引き継いだ。

 郊外型店舗で業績を伸ばしたイオン。実績が豊富とは言えない都市型の大型店舗をどう立て直すかは新しい挑戦でもあった。ダイエーからの事業承継時、イオン九州の柴田祐司社長は「郊外型の大きな店舗だけがいいのか、と(顧客ニーズは)変わってきている」と語っていた。

 だが、ネット通販、コンビニ、ドラッグストアと競合が増える中、総合スーパーは全国的に苦戦が続く。ショッパーズ福岡店も例外ではなかった。イオン九州はついに、「小売り」にこだわらないリニューアルの道を選んだ。今月2日の記者会見で、柴田社長は「天神ビッグバンを成功させるためにイオンとして何かできることはないか考えた結果」と説明、都心部の再開発事業を進める福岡市の高島宗一郎市長と固く握手を交わした。ビル建て替えに伴うオフィスの移転先確保が課題の市と、集客に悩むイオン九州の思惑が一致した形だ。











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