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大分干ししいたけ輸出好調 10年で138倍に 香港で贈答品、欧州では健康食材

2018年10月22日 03時00分 更新

記者:岩谷瞬


  • インドネシアで干ししいたけの試験販売をする大分県椎茸農業協同組合員(同組合提供)

 大分県産の干ししいたけの輸出が好調だ。県椎茸(しいたけ)農業協同組合によると2017年の輸出量は7・2トンで、この10年で138倍になった。原木栽培した肉厚の干ししいたけは、香港では贈答品として、欧州では食事法「マクロビオティック」の食材として重宝されているという。国内の贈答品需要が縮小傾向の中、農協関係者は「大分から世界へ」と意気込む。

 林野庁によると、国内の干ししいたけの輸出量は1984年に4087トンだったが、安価な中国産に押され2003年以降は100トン未満に落ち込んだ。大分県では1990年の約1・7トンを最後に輸出から撤退。ただ、国内での需要減や価格下落を受けて農協は2008年に輸出を再開した。

 統計では08年の輸出量は52キロ。11年に100キロを超え、13年には一気に1トンをオーバー。16年に2・4トンとなり、昨年は7・2トンまで増えた。昨年の輸出先は14カ国・地域で、内訳は香港74%▽欧州11%▽オーストラリア4%▽米国3%−などになっている。

 農協によると、最初に試験販売をしたタイでは定着しなかったが、11年に売り込んだ香港のバイヤーに好評で現地の百貨店などの販路を開拓。現在は中秋節(旧暦8月15日)や春節(旧正月)の贈答品のほか、一般の中華料理店でも使われている。

 さらに16年からは欧州への輸出を本格化。高品質の商品だけを出荷しており、穀物や野菜を中心とした食事を取る健康法マクロビオティックの食材として人気が出ているという。

 大分県産は屋外で樹木に栽培する「原木栽培」。菌床で栽培する中国産より価格は3〜4倍高いが、肉厚で風味が良い上、無農薬であることから特に富裕層に人気があるという。

 農協は7月にインドネシアでも試験販売し、イスラム圏への販路拡大を目指す。阿部良秀組合長は「海外での評価は国内の市場価格向上にもつながる。将来は、生産量の1割まで輸出を増やしたい」と語った。










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