ようこそ ゲスト様

qBiz 西日本新聞経済電子版

福岡知事選まで半年、小川氏3選へ二つの壁 <県議団>強硬路線に転換 <福岡市>宿泊税巡り対立

2018年10月23日 03時00分 更新


  • 後援会長で九州電力の松尾新吾特別顧問(中央)と出席者にあいさつする小川洋知事(右)

 福岡県の小川洋知事(69)は22日、福岡市内で政治資金パーティーを開いた。同日はくしくも、自身の2期目の任期満了までちょうど半年。小川氏は来春の知事選に立候補する意向で、着実に地ならしを進めている。ただ、ここに来て県議会との関係が緊迫化。宿泊税を巡って福岡市との対立も表面化し、厳しいかじ取りを迫られている。

 「素晴らしい知事にずっと続けてもらうために、ご助力を」。同日夜、福岡市内のホテル。小川氏の後援会長、松尾新吾九州電力特別顧問は、パーティーの出席者にこう呼び掛けた。集まったのは財界関係者など約700人(主催者発表)。しかし、4年前の同じパーティーであいさつに立った県政界最大の実力者、麻生太郎副総理兼財務相の姿はそこになかった。

 2011年知事選で小川氏を担ぎ、「小川県政の生みの親」といわれる麻生氏。だが、16年の衆院福岡6区補欠選挙で麻生氏が求めた候補の応援を小川氏が断り、両者の関係は終焉(しゅうえん)。麻生氏は独自候補の擁立に執念を燃やし、自民県連にじわりと圧力をかける。

 県議会最大会派の自民県議団も呼応する。これまで小川氏には是々非々の姿勢だったが、9月定例会は17年度一般会計決算の不認定という最強硬路線に転じ、親小川氏路線を取ってきた主要政党の各会派も追随した。「これで小川氏を候補から外す理由ができた」(自民中堅県議)。過去2度の知事選で小川氏を支援した自民だが、県連は近く候補者選考組織を設ける方針。蔵内勇夫会長ら県連幹部は今月18日、党本部で麻生派の甘利明党選対委員長と会談、知事選で緊密に連携することを確認した。

 小川氏にとっては、宿泊税を巡って県と対立を深める福岡市との関係も悩みの種だ。トップ会談での事態打開に意欲を示す小川氏だが、高島宗一郎市長は関係者に「市が20カ国・地域(G20)首脳会合の誘致に取り組んだときも、県は何もしてくれなかった」と不満を漏らしており、「会談に応じる可能性は低い」(市長周辺)との見方が大勢だ。

 9月定例会で「政治生命を懸ける覚悟で取り組みたい」と答弁した小川氏に対し、県議会側が12月定例会で報告を求めるのは必至。結果が出ていなければ、再び主要会派がまとまり小川氏包囲網を敷く可能性がある。

 「今、やらなければならないことがたくさんあるので」。19日の定例会見で知事選について、けむに巻いた小川氏。前例にならえば、12月定例会最終日の立候補表明が見込まれるが、知事周辺は「そのときまでに環境を整えられるだろうか」と不安を隠さない。










九州経済 ニュースの最新記事



そもそもqbizとは?

Recommend

ランキング

Recommend

特集 最新記事

コラム 最新記事