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門司港駅舎、10日に6年ぶり部分開業

2018年11月09日 03時00分 更新

記者:向井大豪


  • 「門司港ツアーの注目度が高まっている」と語る山富旅遊の胡皓欽シニアマネジャー=10月29日、台北市 

 1914(大正3)年の開業当時の姿に復元されたJR門司港駅舎(北九州市門司区)の一部利用が10日、約6年ぶりに始まる。「門」をイメージしたデザインが鮮明になるよう、昭和初めに設置された正面入り口の車寄せのひさしが撤去され、国際的な港湾都市の中心駅だったころの重厚感のある外観を取り戻した。

 駅舎は、鉄道の駅として初めて国の重要文化財に指定されたネオ・ルネサンス様式の2階建て。柱やはりを一つ一つ解体してから破損箇所などを修理、補強。復元する内装に合わせて色を塗り直した。1階コンコースには木枠の窓口が付いた出札室が復元され、隣接するみどりの窓口では旧1、2等待合室にあった飾り壁が再現された。

 門司港駅の2017年度の1日平均乗車数は5165人で、JR九州管内の567駅の中で39番目に多い。修復工事に伴い、12年9月から駅舎隣に設置した仮駅舎で営業していた。10日から改札などの1階部分が利用でき、2階を含めた全面開業は来年3月の予定。

   ◇   ◇

「関門」一体PR加速 外国人誘致好機に 台湾向けモニター旅行企画

 歴史的な建造物が集まる門司港レトロ地区(北九州市門司区)は、歴史好きの訪日外国人客(インバウンド)の間でも知名度が高く、近年は台湾からの旅行客が目立つ。玄関口のJR門司港駅リニューアルに伴い、増加が見込まれる観光客の流れを対岸の山口県下関市を含む関門エリア全体に広げようと、両市が連携して外国人客誘致に取り組む動きが本格化している。

 「台湾人は日本のレトロな建物が大好き。門司港駅リニューアルは旅先選びに大きなプラス」。台湾・台北市の有力旅行社「山富旅遊」の胡皓欽シニアマネジャーは、駅舎復元で注目度は大きくアップするとみる。先月28日に就航したスターフライヤーの台北−北九州便を利用したツアーでも、門司港は注目されるエリアになっているという。

 門司港レトロ地区は国際港としてにぎわっていた明治・大正期の雰囲気を味わえるとして人気だが、人の流れは土産物店や飲食店が軒を連ねる「第一船だまり」に集中。近くの商店街や周辺施設への回遊性は低く、ほとんどの観光客が3時間以上滞在しない「通過型観光地」と呼ばれている。

 レトロ地区全体の2017年の観光客数は前年比5万人増の252万5千人で、うち第一船だまりがある一帯は226万9千人。一方、約2キロ離れた和布刈公園周辺は同3万7千人減の25万6千人だった。

 北九州、下関両市は連携し、今月中旬から台湾人旅行客を招いたモニターツアーを計画。門司港駅舎の他、和布刈公園までつながるトロッコ列車、関門海峡を行き来する渡船などを紹介し、関門エリア全体の周遊を呼び掛ける。

 ツアー参加者に気に入った観光スポットを尋ね、回答を基に台湾人向けツアープランを独自作成。現地の旅行社に売り込む計画だ。

 両市が台湾人モニターツアーを共催するのは初めてで、北九州市の担当者は「関門エリアを一大観光地にしたい」と意気込む。










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