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福岡・天神が得た「世界一、買い物が便利な街」のお墨付き【動画付き】

2018年11月11日 03時00分 更新

記者:木村貴之


  • 天神地下街で開かれたファッションショーでポーズを決め、最新の秋冬物を紹介する女性モデル=福岡市・天神(撮影・木村貴之)

  • 電飾仕掛けの風船を手に、天神地下街の通路を練り歩く女性モデルたち。その装いは地元商店街の商品でコーディネートされていた

 ファッションの秋。数多くの衣料品店が集積する福岡市・天神で「天神ファッションウイーク」と銘打つイベントがあった。店舗が軒を並べる商業施設や商店街が趣向を凝らした仕掛けで消費者を呼び込み、新作の秋冬物を売り込む企画。シンプルなネーミングから、年中どこかの街で開かれていそうな、ありふれた催事の印象もあるが、実は大違い。時代の潮流を映しつつ、天神の特性を生かした唯一無二の手法で臨む「挑戦」なのだ。

 企画したのは、天神16の商業施設・商店街でつくる「天神ユナイテッド」(TU)。各施設を一つの「巨大な仮想モール」に見立て、共通スタンプの運営などに取り組むプロジェクト組織で、各施設が加盟する親睦団体「都心界」を母体に今春発足した。

 イベントは衣料品業界で「秋の実売期」と呼ばれる11月上旬、12商業施設・商店街で1週間にわたり開かれた。天神地下街の通路をランウエーに女性モデル8人が練り歩くファッションショーや、有名人を交えたトークショー、福岡やアジアのブランドを紹介する催しで最新秋冬物のトレンドやコーディネートを紹介。期間中、各施設の一押し商品や特典を合同発信するほか、週末夜の来店客にドリンクやスイーツを振る舞ったり、隣接する施設同士で特別割引を共有したりして、売り上げアップにつながる成果を出した。

 前面に掲げたのは「もてなし」。ここに時代性と天神の特性が凝縮されている。インターネット通販市場の拡大傾向が続く中、危機感を募らせるのはリアル(実)店舗。天神では、本来は競合関係にある施設同士が手を組み、ネット通販に対抗しようというわけだ。

 経済産業省の「2017年電子商取引(EC)に関する市場調査」によると、消費者向けECの市場規模は16・5兆円(前年比9・1%増)。物販に限れば8・6兆円(同7・5%増)に上り、スマートフォン経由は35%を占める。近年はネットオークション市場も拡大傾向にあり、その市場規模は1兆1200億円。EC市場全体を押し上げる。

天神地下街で開かれたファッションショーでポーズを決め、最新の秋冬物を紹介する女性モデル=福岡市・天神(撮影・木村貴之)
電飾仕掛けの風船を手に、天神地下街の通路を練り歩く女性モデルたち。その装いは地元商店街の商品でコーディネートされていた
「天神ファッションウイーク」のオープニングセレモニーで、天神の「回遊性」「多様性」をアピールする渡辺裕康事務局長(中央)
木村貴之(きむら・たかゆき)<br />
1994年から西日本新聞記者。趣味は釣りとエレキギターの手入れ。好きな映画は「椿三十郎」「八つ墓村」「ナチョ・リブレ」。音楽はレッド・ツェッペリン「貴方を愛しつづけて」、寺井尚子「ジャズ・ワルツ」、里見洋と一番星「新盛り場ブルース」









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