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1941年開園の大牟田市動物園 リニューアルなしで入園者増 一時は閉園の危機、今は全国の注目

2018年11月18日 03時00分 更新

記者:吉田賢治



 1941年開園の大牟田市動物園(福岡県大牟田市)は、入園者数の低迷から15年ほど前には閉園が検討されるほどの危機に陥った。ところが近年は大きなリニューアルがないにもかかわらず入園者数を増加させ、関係者からは「日本の動物園の新たな姿を切り開いた」とも称されている。

 市動物園の開園は九州5番目で、当時は延命公園内にあることから「延命動物園」の名でオープンした。戦後の56年4月に現在の名前に改称され、有料営業が始まった。

 92年には総額約14億2千万円を投じて全面リニューアル。敷地面積は2倍強の4・4ヘクタールとなり、巨大なバードケージなどが整備され、キリンやリスザルの飼育も始まった。観覧車(高さ35メートル)も更新された。

 入園者数は90年度に11万5224人だったが、92年度にピークの40万6760人に達した。ただし、リニューアル効果は長続きせず、2年後にはほぼ半減し、2004年度には13万4368人に落ち込んだ。財政難の市が閉園を検討し始めたのは03年ごろから。それでも市民が署名活動を行うなど存続を求める声が高まり、市は06年に指定管理者制度を導入し、遊園地やゴルフ場などを管理する西日本メンテナンス(大牟田市)に運営を委託した。

 委託後、動物の魅力を生かしたイベントや動物福祉を重視した飼育が話題となり、市の人口減が進む中でも徐々に入園者数は増加。16年度は前年度を約3万7千人上回り、歴代3位となる25万1658人を記録、17年度も歴代4位の24万657人が訪れた。

 こうした状況を踏まえ、市は駐車場増設工事に着手し、20年度にはキリン舎拡張整備や絵本ギャラリーの併設などを予定。入園料の値上げや、無料駐車場の料金徴収も検討している。

 動物園の市予算額は18年度9112万円(うち西日本メンテナンスへの委託料8700万円)。入園料は大人370円、子ども80円。










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