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洋食店を丸ごと貸し出し 長崎・佐々、交流や挑戦できる場に

2018年12月09日 03時00分 更新

記者:平山成美


  • 店を丸ごと貸し出す山之内未央さん

 普段は洋食店。ある時は料理教室、またある時はマッサージサロンに−。貸しスペースとして、多様な人が交流できる場所が長崎県佐々町にある。「コミュニティスペース えん トマトハウス」。地域おこし協力隊員の思いを受け継いだ洋食店主が切り盛りしている。

 「えん」は地域おこし協力隊員の酒井麻里衣さんが、松浦鉄道佐々駅近くの空き店舗を活用し、7月から2カ月限定で開設した。10月に離任する際、親交のあった山之内未央さん(43)=佐々町出身=がバトンを受け、佐世保市大野町で営んでいた洋食店を移した。

 店はこだわりのチーズを使ったドリアが看板メニューだが、もう一つの売りが「もろふぃーゆ」。地元の「もろぶた寿司(ずし)」に特産のイチゴや季節野菜を加えた創作料理で、酒井さんのアイデアから生まれた。「お店とともに、もろふぃーゆを引き継ぐことができてうれしい」と山之内さん。

 酒井さんが運営していた頃から「えん」の使い方はさまざま。イベントやワークショップ、子どもたちが宿題をすることもあった。山之内さんも、要望があればオーブンや食器を含めて店ごと貸し出す。

 山之内さんは10年前に、脱サラした夫と洋食店を始めた。ゼロからのスタートで、集客や資金繰りに苦しむこともあったが、商工会や近所の商店主たちに助けられた。商工会でできる役は何でも引き受けた。

 店を多くの人が使えるようにするのも、そうした苦労があったからこそ。何かを始める場所を求めている人たちに応えたい。山之内さんは「かつての自分たちのように、これから一歩を踏み出すきっかけとなるスペースにしたい」と利用を呼び掛けている。

 1時間千円。委託販売にも応じる。日曜定休。










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