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させぼ五番街 オープン5年 駅西側 通行量5倍に クルーズ船寄港など追い風 商店街も連携模索

2018年12月09日 03時00分 更新

記者:竹中謙輔


  • 買い物客でにぎわう「させぼ五番街」。周辺の人の流れを変えた



 長崎県佐世保市新港町の大型商業施設「させぼ五番街」のオープンから5年で、近くのJR佐世保駅西側の通行量が大幅に増えたことが佐世保商工会議所の調査で明らかになった。開業前と比較すると、休日は5・1倍、平日でも3・7倍の伸びだった。通行量が減っている周辺の商店街は「五番街効果」を広く波及させようと、さまざまな連携を模索している。

 五番街は、スーパーを展開するエレナグループが2013年11月に開業。一部3階建ての延べ床面積約4万4千平方メートルで、83店が営業している。西九州道のインターチェンジからの利便性が良く、約600台収容の駐車場もある。

 商工会議所は8月下旬の休日と平日の各1日、五番街に近い佐世保駅、アルカスSASEBO、アルファビルの前で午前10時〜午後5時の通行量を調べた。

 3カ所を合計すると、休日は開業前の13年8月が1837人だったのに対し、18年はほぼ5倍増の9361人。平日も13年の1474人から、18年は約3・7倍の5381人。場所別にみると、休日のアルカスSASEBO前が11・5倍になったのが目立つ。

 一方、五番街から500メートルほど離れた中心商店街。四ケ町から三ケ町に連なる1キロのアーケード街は「佐世保の顔」だが、人口減少の影響もあり、通行量は1992年をピークに右肩下がりの傾向が続く。

 商店街の通行量も五番街と同じ日時に調べた。5カ所の合計通行量は8万884人で、ほぼ横ばい(前年比1・5%減)だった。

 佐世保商工会議所地域振興部の池田明人次長は「商店街の通行量は全体的に減っているが、五番街開業に伴い、五番街に近い四ケ町の入り口は増えている。商店街にも人が流れている」と前向きに受け止める。

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 「五番街ができるとき、商店街から反対の声もあったが、佐世保駅周辺で人の流れが活発になったのは大きい」。ある観光関係者は郊外の大型商業施設を念頭に、五番街が中心市街にもたらした効果を強調する。

 追い風も吹いた。五番街まで歩いて行ける佐世保港三浦岸壁の拡張工事が6月に完了し、16万トン級の大型クルーズ船の接岸が可能になった。調査日にも約1800人を乗せた7万トン級の船が寄港していた。

 クルーズ船の外国人客が増えた五番街は、中国人向けの電子決済サービス「支付宝(アリペイ)」を導入。商店街もクルーズ船の寄港に合わせて店頭でワゴン販売をするなど、佐世保港国際ターミナルから五番街、商店街へ人の流れをつくろうと工夫を凝らす。

 そもそも、五番街の名前は四ケ町商店街、三ケ町商店街とのつながりを意識して付けられた。商店街とエレナグループ、市などは13年から「SASEBOまち元気協議会」を形成し、連携の素地は整っていた。

 元気協議会は新たな試みを始めた。大型クルーズ船の寄港日に、国際ターミナルと佐世保駅、商店街そばの松浦公園を巡るシャトルバスを運行。商店街と五番街に、緑色のパラソルが付いたテーブルと椅子40セットを設置した。訪れた人に「同じ街の感覚」を持ってもらうための仕掛けだ。

 元気協議会代表で、させぼ四ケ町商店街協同組合の竹本慶三理事長は「商店街と五番街はそれぞれのカラーを出しつつ、同じまち中として、いかに力を発揮するかが大切だ」と話す。今後も協力を強める考えだ。










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