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世相や文化を映す「変わり種」カレンダー

2018年12月09日 03時00分 更新

記者:木村貴之


  • 雑貨店の店頭に並ぶ「変わり種」カレンダー。表紙をめくると、実用性やアイデア、ユーモアがあふれるコンテンツが詰まっている=福岡市・天神の雑貨館インキューブ天神店(撮影・木村貴之)

  • 暦だけのシンプルなカレンダーに交じって陳列されている「トイレのらくがきカレンダー」。今年商品化された背景には共働き夫婦の増加傾向があるといい、社会性の高いカレンダーといえそうだ

  • 受験の合格祈願、俳句づくり、自分らしさを促すメッセージ…。年が変わっても使えそうな「万年カレンダー」も陳列されている

 はや年末。福岡市・天神の雑貨店で新年のカレンダーを物色していると、目移りしてしまった。暦だけのシンプルな卓上型を探していたのだが、売り場には暦に限らず、さまざまな機能を備えた「変わり種」も豊富に並ぶ。見本品を一つ一つ手に取ると、どれもなかなか面白い。

 足が止まったのは、日めくり式(2〜3日めくりを含む)のコーナーだった。日ごとに何かが学べるような仕掛けになったものが多い。通販サイトなどで公表されている商品説明を参考に、内容の一部を紹介すると―。

 まずは「日本語の常識」。何げなく使う言葉の正しい意味や由来、使い方などを解説する「教養」系だ。例えば「喧喧囂囂(けんけんごうごう)・侃侃諤諤(かんかんがくがく)」。喧喧囂囂は「口やかましく騒ぎ立てるさま」で、侃侃諤諤は「正論を吐いて屈しないさま」であることを説明している。末尾には「『喧喧諤諤(けんけんがくがく)』という言葉はない」との文字が躍る。

 案内してくれた雑貨店の男性スタッフ(23)に「間違いだと知らず、うっかり使っていたかも。勉強になります」と言われ、うなずいてしまった。彼は当初、この商品はインバウンド(訪日外国人)向けだと思っていたらしいが、「日本人こそちゃんと学ぶべきですね。活字離れも言われるし」とつぶやく。

 教養型は盛りだくさんだ。ことわざ、四字熟語、英会話―。近年の雑学やクイズブームを受け「雑学王!」「脳力UP」「難読漢字」…といった商品も並ぶ。「1週間のはじまりはなぜ日曜日なのか」「ニシンの卵は『ニシンコ』ではなく、なぜ『カズノコ』なのか」―。1日1問ずつマスターし、会話にうまく生かせれば、職場などで一目置かれる存在になれるかもしれない。

カレンダー売り場には、組み立て式の「貯金箱」型も。毎日こつこつとお金をため、海外旅行などの資金づくりに役立てるという=福岡市・天神の雑貨館インキューブ天神店(撮影・木村貴之)
木村貴之(きむら・たかゆき)<br />
1994年から西日本新聞記者。趣味は釣りとエレキギターの手入れ。好きな映画は「椿三十郎」「八つ墓村」「ナチョ・リブレ」。音楽はレッド・ツェッペリン「貴方を愛しつづけて」、寺井尚子「ジャズ・ワルツ」、里見洋と一番星「新盛り場ブルース」









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