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日田杉で高層木造建築 全国初、10階建てマンション 田島山業提供、竹中工務店と協力

2018年12月19日 03時00分 更新

記者:杉野斗志彦


  • 伐採跡が残る斜面で行われた植樹祭

 全国初となる10階建ての“木造マンション”を仙台市に建設中の大手ゼネコン竹中工務店(大阪市)と、原木を提供した大分県日田市中津江村の林業会社、田島山業(田島信太郎社長)が、同村にある田島山業の山林で記念植樹祭を行い、今後の木材需要の拡大に向けて協力していくことを確認した。

 仙台市の高層木造集合住宅は、耐火加工などを施した木材や鉄骨を組み合わせて建設、来年2月に完成の予定。竹中工務店によると、10階建て以上の木造建築物は国内初。田島山業の樹齢60年ほどのスギの原木25立方メートルを買い取り、鹿児島県内の会社で強度を高めるなど加工を施して使用したという。

 竹中工務店は、社会貢献の一環として木材産地の活性化に力を入れており、木材の消費拡大や新たな販路開拓などを積極的に進める田島山業に協力を依頼。田島山業側は、主に一戸建て住宅用の木材が中高層ビルに広がれば需要拡大につながり、低迷する木材価格の上昇が期待できることもあって応じたという。

 竹中工務店は、東京都内にも高層木造住宅を建設中で、担当者は「産地の活性化に向け、今後は九州内で木材の生産、加工、建設まで行い、産地に還元できる仕組みづくりを進めたい」と話す。

 植樹祭は15日にあり、両社や国、県の関係者約40人が参加。次の50年に向け、今回使ったスギの伐採跡地0・13ヘクタールにスギや早生樹のユーカリなど約440本を植えた。田島社長は「木材でビルが建つようになると、森を媒体に都市と産地の交流が広がり、森を守ることにもつながる。他の林業会社とも連携し、九州の森が九州の建物を支える未来をつくりたい」と力を込めた。










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