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はれのひ騒動教訓に振り袖選び安心第一 実績ある老舗で/借りるより購入

2019年01月13日 03時00分 更新

記者:野村有希


  • 顧客に貸し出す振り袖が並ぶレンタル着物店=11日、福岡市中央区

 14日は「成人の日」で、各地で13、14両日に式典が行われる。昨年は振り袖の販売・レンタル業「はれのひ」(破産)が成人の日に突然、営業を取りやめ、晴れ着が届かないトラブルが発生。この騒動を受け、今年は新成人の晴れ着選びに変化が出ている。慎重にレンタル業者を選ぶ、レンタルではなく購入する、母親が着た振り袖を仕立て直して使用する…。安心して成人式に臨みたいとの思いが強まっている。

 福岡市中央区天神のレンタル着物店「きものレンタル まゆの会」。11日午後、店の専用スペースに赤、青、緑など色鮮やかな振り袖約100着が並ぶ。全て今年の成人式用。顧客は当日朝、店で着付けをして、式の会場に向かう。

 同店によると、昨年の騒ぎで、レンタルへの不安を口にする客もいるが、コミュニケーションをより密に取り、不安の解消に努めてきたという。成人式担当の大神あゆみさんは「皆さんが笑顔で成人式を迎えられるように、万全の態勢を整えています」。

 ただ、保護者側の懸念は拭えない印象だ。娘が成人式を迎える熊本市の男性(54)は「地元で実績のある呉服店に早い時期にレンタル予約した。開業したての店では心配なので」。娘が成人式を迎える福岡県久留米市の女性(47)も「老舗のレンタル業者に頼みました。安心が大事ですから」と打ち明ける。

 一方、振り袖の販売が今季、好調という。博多大丸(福岡市)によると、成人式用の振り袖の売り上げは2018年は、前年に比べて4割増。この5年間で最も多いという。購入者の半数超が来店時、昨年の「はれのひ」騒動を口にしており、「自分のものになるという思いや、百貨店の信頼度の高さが寄与したのでは」(広報担当者)と分析。地元の大分県中津市で振り袖を購入した福岡大2年の和才(わさい)はるひさん(20)は「自分の手元に残るので安全で安心。妹にも着てもらう予定です」と話す。

 母親の振り袖を仕立て直して着る「ママ振(ふり)」需要も今年の特徴だ。まるきん呉服店(福岡市)の持永晃次店長(41)は「例年より、親の着物の仕立て直しや、その着物に合った小物を求めるお客さんが多い」。福岡市など九州で12の呉服店を営む谷呉服店(同)の担当者も「昨年の『届かない晴れ着』の影響かと思う」と仕立て直しが増えた背景を語った。










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