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ドローンとAIで老朽施設を点検 北九州市 外壁落下事故多発受け

2019年01月15日 03時00分 更新

記者:諏訪部真


  • ドローンを飛ばし、小学校の外壁を撮影する初の実験が行われた=昨年12月、北九州市小倉南区

 北九州市や検査業者でつくる官民チームが、ドローンによる空撮と人工知能(AI)を駆使した画像解析で、老朽化したコンクリート建造物を点検する実証実験に乗り出した。同市には築30〜40年超の公共施設が多くあり、学校や市営住宅で外壁が落下する事故が多発している。児童・生徒らの安全のためにも危険箇所の把握は急務で、他の自治体にも提供できる点検プログラムの確立を目指す。

 同市は1963年に5市合併で誕生した。旧市のバランスを取りながら公共施設を整備してきた背景があり、市民1人当たりの施設面積は政令市で最大規模。特に学校は、団塊ジュニア世代が子どもだったころに建設が重なる。81年以前に建てられた校舎や体育館が7割に上り、今後、一斉に更新時期を迎える。

 現状の点検は、専門の建築士らによる目視と打音が中心。経験に依存しがちで高所の劣化は見落とす恐れもある。専門知識を持つ人材の減少も予想され、点検の速度と精度の向上が欠かせない。

 チームは、ドローンを使ったダムの擁壁や橋の空撮点検技術を持つ「計測検査」(同市八幡西区)を中心に市内の約10社で結成。市は事務局を担う。

 昨年12月26日には、築約40年の湯川小(同市小倉南区)で初めてドローンを使った撮影に臨んだ。画像は「国際海洋開発」(同市八幡西区)がAIを使って解析し、目視と同程度かそれ以上の精度が得られるかどうか検証する。

 計測検査検査部の村岡秀人係長は「北九州が抱える課題を解決できれば、全国でリスクの低減につなげられる」と意気込む。将来的には、ドローンの自動航行や画像のリアルタイム伝送技術も取り込み、遠隔点検を可能にしたいという。










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