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福岡空港の「民営化」

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福岡−ホノルル便5月撤退 デルタ航空

2019年01月17日 03時00分 更新

記者:下村ゆかり

 米航空大手のデルタ航空は16日、福岡空港と米ハワイ州ホノルルを結ぶ直行便を5月に廃止することを明らかにした。機材の運用やコスト面から判断したとみられる。現在、週5往復しており、福岡を5月8日に出発する便が最終便となる。同社の撤退で、九州とハワイの直行便が消えることになる。

 福岡空港は4月に完全民営化を控えており、地場企業などでつくる特別目的会社「福岡国際空港」は、運営を担う30年間で、欧米への路線拡大を目標に掲げている。だが今回、長距離路線の廃止が明らかになったことで、先行きの厳しさが改めて浮き彫りになった。

 福岡−ホノルル線はこれまで日本航空やハワイアン航空、ノースウエスト航空が就航したが、相次いで撤退。デルタは2011年12月から運航していた。福岡県空港対策局は「搭乗率は悪くないと聞いていたので驚いた。正式な通達はまだ来ていないが、存続に向けて翻意を促したい」としている。

   ◇   ◇

欧米路線拡大に逆風 安定需要の掘り起こし不可欠

 デルタ航空が5月に福岡−ホノルル線から撤退、九州とハワイを結ぶ直行便が姿を消す見通しになった。4月に完全民営化される福岡空港の運営会社「福岡国際空港」は国際線の新路線開拓に力を入れ、2023年度までに現在の18から26路線に拡大する計画だが、長距離路線の看板でもあるホノルル線撤退で、序盤から難しいかじ取りを迫られそうだ。

 福岡空港はアクセスの良さや格安航空会社(LCC)の台頭を背景に、利用者が増加。訪日外国人客が史上最多を更新する中、今後の伸びが期待されている。

 一方で現在就航している国際線18路線のうち、アジア以外は3路線(ホノルル、グアム、ヘルシンキ)止まり。デルタ航空の米ポートランド線が1年足らず、KLMオランダ航空のアムステルダム線も3年弱で撤退するなど、欧米路線の定着は進んでいない。

 路線維持には単価が安くシーズンが限られる観光客だけでなく、ビジネス客の利用増加が不可欠だが、そのための有効な手だては手探り状態。関西や成田空港経由でLCCの国際線を利用するなど、価格競争も激しさを増している。

 福岡国際空港は25年に滑走路を増設するなど処理能力も増強して、30年後には67路線に伸ばす方針。米カリフォルニア州サンフランシスコ線の開設を目指すなど、航空会社に新たな国際線就航を働き掛ける中、路線拡充と定着には、官民一体となっての安定需要の掘り起こしが不可欠だ。










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