ようこそ ゲスト様

qBiz 西日本新聞経済電子版

元記者ピロシの醤油屋今日談

一覧ページへ

相次ぐアクシデント。もう「神頼み」するしかない? 醤油屋今日談(28)

2019年01月25日 03時00分 更新

記者:川崎弘氏


  • スタッフがアクシデントに見舞われ、一時は営業ができなくなった豆田支店

  • 川崎弘(かわさき・ひろし)氏
    1980年、佐賀市生まれ。2003〜17年、西日本新聞の記者として事件、経済分野などの取材・執筆を手掛ける。17年10月、妻の実家である大分県日田市の醤油・味噌製造会社「まるはら」に転職。14年ぶりに新入社員に。ロック、カレー、日本酒好き。



 神様、私の初詣が不十分だったのでしょうか? 社内では目下、アクシデントが相次いでいる。スタッフ約20人のうち、2人が重傷で、1人は退社…。もはやお祓いにいくべきレベルである。

 事の発端は、先月のクリスマスの夜。女性のパートスタッフが、知人宅で食事をした後、愛車のバイクで帰ろうとした際、転倒した。車体の下敷きになり、腰の骨を骨折。打ち所が悪くて自力では脱出できなかったらしく、2ケ月の入院と診断されてしまった。

 この女性は、日田市中心部の観光スポット・豆田町にある支店を一人で切り盛りしていたため、店はしばらく休業に。やっとこさ週末だけ営業を再開し、2月からは別のスタッフが穴を埋めることで、急場をしのぐ目処が立ったところだ。

 そんな折、工場での製造を担当する別のベテラン女性がスーパーの駐車場で車とぶつかり、足を骨折。入院には至らなかったが、こちらも全治2ケ月の重傷で、しばらく出勤できなくなってしまった。

 悪いことは続くもので、さらに、営業・配達を13年間にわたり担当した男性が、1月末で退社することが決定。理不尽なことにも文句も言わず、真面目に業績を重ねていただけに、恋人にフラれるような寂しさがあるが、「別の仕事をしたい」と意思は固く引き留める術はない。

 そしてなんと、このスタッフが担当していたエリアの配達は、私が担当することが急遽決まった。目下、200軒を超えるお届け先を一軒ずつ回りながら、引き継ぎに追われている。

 一口に「お客さま」と言っても、スーパー、飲食店、個人宅など千差万別。この3週間、足を棒にして回ったが、名前と顔が一致しない方もまだまだ多い。販売記録の取り方やお金の受け渡し方など慣れない作業がある上、なにより、朝から夕方まで一人でトラックを運転しなくてならない。

 担当エリアには、曲がりくねった細い路地を入っていく場所も多く、しばらくは冷や汗と恥をかく毎日になりそうだ。

 私のことはさておき、うちの会社規模で3人抜けるのは、やはりイタイ。インフルエンザが流行る中、綱渡りの人繰りが続くと、どこかに歪みが生じないか心配だ。深刻な人手不足の中、退社がまた一人…という不安が現実にならないことを祈るばかりである。

 もうこうなったら、神頼みしかない。厄払い、交通安全、社内の平穏、ついでに会社の将来展望などなど、お願いしなくてはならないことは盛りだくさん。今週末はなんとか時間をつくって神社に行こうと思っている。










コラム 寄稿コラムの最新記事



そもそもqbizとは?

Recommend

ランキング

Recommend

特集 最新記事

コラム 最新記事