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「浮いたJK」選挙への悲しき告白 投票率アップの抜本策、18歳の提案は

2019年02月15日 20時00分 更新

記者:三重野諭


  • 昨年11月にあった福岡市長選関連のイベント。高校生たちの活発な姿が印象に残った

 「2019年は春の統一地方選と夏の参院選が重なる、12年に1度の選挙イヤーだ」というフレーズの入った記事を多くの媒体で目にする。その統一選地方選が、間近に迫ってきた。

 ああ、また、「投票率は過去最低だった」という表現が入ったニュースが流れるんだろうな。選挙、特に地方選挙は投票率の低下傾向が続く。記者としては悲しいし、無力感を覚える。

 一方で、希望もある。昨年11月、福岡市長選取材の一環で出会った、18歳の有権者たちだ。若者が開いたイベント「アイデアソン・フクオカ」を取材したときのこと。「高校生の朝課外」「性犯罪の抑制」「市名物の屋台の活用」などのテーマについて、休憩なしで2時間近く意見を交わす、高校生たちの活発な姿が印象に残った。

 とはいえ、その福岡市長選でも、投票率は過去最低の31・42%。立候補したのは自民党が支持した現職と、共産党推薦の新人だけでなかなか関心が高まらなかった選挙だが、イベントに集まった18歳はどう見ていたのか。

大人顔負けの知識と分析

 取材に応じたのは、イベントの主催者、参加者とその知人。いずれも福岡市内の私立高校に通う高3の18歳の男女3人だ。まず候補者の印象を尋ねてみた。

 現職候補については、
「(博多駅と博多港エリアを結ぶ)ロープウエー構想は印象に残る公約だったけど、JK(女子高生)的には、そんなに渋滞に困っていない。無くても困らない」
「ロープウエーもメリットがあるかもしれないけど、予算をかけるべき課題は他にもあるのでは。育児とか、もっと市民に還元できる公約があったら良かった」
「落合陽一さんを呼んでイベントをやったりするのは楽しい」
「国家戦略特区とか、観光客の増加とか、全国にも知られている面があるし、評価もされている」
「市長としての実績があるのだから、(新人が求めた)公開討論に応じてほしかった」――といった声。

 新人については
「現職の批判、否定の印象が強すぎた」
「福祉を充実させたいという点は良いと思った」
「安倍政権の批判をしていたけど、国政と市政は切り離して論じるべきだと感じた」――などの意見があった。

 大人顔負けの意見。予想していた以上に候補者のことをよく知っているし、自分なりに分析している。同世代でも特に「意識の高い」18歳と思って間違いなさそうだ。

 その情報は、どこで得ていたのか。学校や家で新聞を見たり、インターネットでニュースを見たりしていたという。「スマホがあって、自分から探せばニュースがあった」。3人とも、投票先を判断するための情報は十分だと思ったそうだ。

 同級生をはじめとした周囲の同じ世代はどんな意識なのか。「選挙があることは知っていても、詳しくない」「天神で候補者の演説を聞いたけど、若い人はほぼ素通り。これが現状なんだと思った」

「JKは政治や選挙に興味がない。私はJKの中では浮いている」。そんな悲しすぎる告白にも、妙に納得してしまった。

三重野諭(みえの・さとし)2006年入社。大分トリニータとマンガとガンダムがまあまあ好き。「ネット中毒」で特にユーチューブ見過ぎ。アンプティサッカーを勝手に応援。難しい記事は書けません。









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