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ついに出た“玄関口の本気”、JR博多シティの「コト消費」 結束強い天神も新たなステージへ 福岡流通戦争モノ語り(7)

2019年03月12日 03時00分 更新

記者:福間慎一


  • 天神の結束を象徴する、商業施設の懸垂幕。他店の出店を歓迎し、お互いにエールを送ってきた。左二つは1997年、三越開業時の大丸とエルガーラ開業時の三越。右二つは2010年、パルコ開業

  • 左二つは2016年の岩田屋80周年を祝うパルコと大丸。右から二番目は2018年に15の商業施設が掲げた都心界70周年のイメージ。右端は2019年2月、30周年を迎えるイムズとソラリアの懸垂幕

  • JR博多シティ開業から3年、天神と博多の好循環を伝える紙面(2014年2月19日付)

 (大塚)「オーバーフロア」と言われて流通戦争が激化し、「居心地の良さを演出する費用」を負担できなくなっていた天神は、郊外店やインターネットにお客様を奪われていました。そこに博多シティが「コト消費」をしかけてきた。「各世代が出掛ける楽しさ」を追求する姿勢は、天神を大いに刺激しました。

 (大塚)天神の百貨店にも、家族向けのイベント、企画展が増えて、かつて売り上げ重視の中で消えていった書店も、戻ってきました。百貨店、地下街に「無料で休める空間」も増えました。もともと連携している天神です。エリア全体で色々な「ワクワク」の取り組みが始まりました。

 そしてできあがった「共存共栄」。もちろん百貨店自体の売上高は今も伸び悩んでいるが、次の時代に向け、博多と天神のライバル関係はさらに発展していくだろう。

 (大塚)もともと天神は、博多のにぎわいに負けない街を作ろうとして発展してきました。そして第2次流通戦争を経て、天神は「福岡の天神」から「九州の天神」へと成長。そこに博多が、追いつき追い越せと登場してきた。

 (大塚)北海道の例など、これまではJRの再開発で「新しい中心=太陽」が誕生すると、元の中心からは輝きが奪われていました。しかし、天神には連携するエリアの底力があり、その輝きは強力です。今や、天神と博多という「2つの太陽」が輝く、最強の街になった福岡は、ますます商圏が広がっています。戦う皆さんは大変だと思いますが、今後も、天神と博多の「各世代が出掛ける楽しさの追求」に期待しています。

 そして2019年、平成はもうすぐ終わろうとしている。大規模再開発でその姿を大きく変える天神は、どこに向かうのか。次回で「福岡流通戦争モノ語り」はいよいよ最終回。舞台は福岡都心・天神のにぎわいの原点であり中心でもある、「あの交差点」へ――。




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JR博多シティのかぶりモノ。高さ、デザインとも一体感が再現されている
博多駅大改造の方針を報じた2002年1月1日付の本紙
次々に上がった核テナント候補
開業直後のJR博多シティ屋上の「つばめの杜ひろば」を走ったミニ機関車を楽しむ親子連れ(2011年3月)
JR博多シティ開業の影響で苦戦する天神の様子を伝える本紙紙面(2011年5月26日付)









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